青空,と表題に付けました。ブログのタイトルを考えた時,自然とそうなりました。私の人生には不思議と晴天が付いて回ります。今日勤労感謝の日,鶏足山に行こうと思い立ちました。もちろん快晴です。
私のブログではおなじみの,茨城県城里町にある標高430mの,弘法大師伝説をまとう山です。右のカテゴリー,よろしければあとで開いてみてください。
快晴の日に鶏足山に登る意味,一つはこれ。中腹からの富士山だ! 冬の快晴の日の朝にしか見えません。ありがたやありがたや。
家を出てから山頂に至るまで2時間かかりません。
北関東大パノラマ。
残念ながら日光連山は雪雲の中。晴れ男の神通力もかなたの山には届きませんでした。
高原山。ここらの山の写真は鶏足山にて - ジノ。をご参照ください。
県内の山はもちろんくっきりと。
すぐそばにある八瓶山やつがめさん。弘法大師が八つの瓶かめに酒を満たして八大竜王を呼び,日照りにあえぐ田畑に雨を降らせたとか。瓶は山頂に埋められたのですが,驚くべし,昭和の時代に新しい瓶に換えてまた埋められたそうです。まあそれはそれとして,
の に似てない?
……失礼しました。
海方向。
水戸の街。
右のほうに県庁のビル。左はじは大洗マリンタワー。重い三脚担いできたけど,まあ今日はこんなものでしょう。
帰りは南の焼森山への尾根をたどる「ファミリーコース」で下ることにします。全然「ファミリー」っぽくない道ですが。
紅葉がいまイチな秋でした。でもそれなりにきれいです。筑波山が右奥に霞んでます。
それなりに。
林内のカエデもそれなりに色づいています。
青空に映えるなあ。
下る途中に「藤井川源流」の立て札。ふーん。
下るにつれ流れができていきます。大きなダムのある川なのですが,いま私が踏んでいるこれも藤井川。
では恒例笑「真っ赤な秋」シリーズ。
ミヤマフユイチゴ。
ナンテン。
ツルリンドウ。
よく似てますが,ヤマホロシ。
おなじみミヤマシキミ。ひょっとしたらツルシキミかも。
お花も一つご紹介。ヤクシソウ。
まっすぐ帰るのももったいない。笠間の街に寄りました。笠間稲荷周辺は大賑わい。茨城で一番昔ながらの観光地っぽい観光地です。というか観光都市へのイノベーションに成功した唯一の街と言っていいでしょう。ここより大きな神社はいくらでもあるのですが,門前の土産物屋や飲食店がここまでにぎわっているところはありません。初詣の参詣客も茨城で一番だそうです。
土蔵を改装したお洒落なカフェで昼食を食べて,お稲荷様にお参りして帰りました。いい休日だったなあ。
小さな因果の重なりの果てに,この世の理ことわりが作られます。今日のこの快晴もそんな一つだと考えます。今日のこの青空のきっかけは,一見それとは結び付かない些細なできごと。それはどこかの谷のチョウの一瞬の羽ばたきだったかも知れない。2か月前に私が一匹のオオスカシバの幼虫を見逃したことかも知れない。この世はそんな小さな因果の連鎖の積み重ねでできてます。
そんな理のおかげで,私は今日も晴天の下生き永らえることができた。天に感謝せずにはいられません。