昨年に引き続き,高校の天文部が集まる合宿にお手伝いに行きました。いや手伝いにはならなかったけど。
会場のプラトーさとみ。日中曇っていました。
奥久慈男体山越しに富士山が見えるはずなのですが。これは天体観測は無理かなあと思っていたら
空が,割れる。
なんちゃって。
やっぱり晴れちゃうんだなこれが。これで天体観測できそうです。
ワークショップ。
この中から一つ,石を選んでください。金目になりそうな,ではなく。なんとなく目が合った,感じよく手に収まった。そんな感覚でなにかいいなと思えた石。それがあなたの石です。差し上げますから,ポケットに入れたり机に収めたりしてください。何かいいことがあったら石のおかげ,良くないことがあったら何も思わないでね。
天体観測。
期待通りの星空。子供でも分かるオリオン座ですが,天の川をバックに信じられないくらいにすべての星が輝いてました。茨城いちと言われるプラトーさとみの星空です。大口径の望遠鏡で見たナマのオリオン大星雲もまた絶景でありました。
でも私のデジカメではこんなもん。恥ずかしいから縮小して。笑わないでください,今日はマニュアルで操作できるカメラを持ってきてないんです。不覚。
火星も夜空のかなたに遠ざかり,あの暑い夏とともに思い出になりつつ。ちなみにこのフレーム内に海王星もあるはずなのですが,もちろん写ってません。
一夜明けて早朝の絶景,深淵にそびえる高原山。
日が昇るにつれかなたの雲海が色づき
那須のお山が朱に染まり
日光連山が雲海に浮かびました。
男体山。
女峰山。ああ来て良かった。
せっかくなので,周辺をまた出歩いてみました。もう冬枯れの景色ではありますが,それゆえに目立つものが。
ヤドリギです。プラトーのあるここ里美牧場はなぜかこれの大産地。
寄生根という吸血鬼の牙みたいのを木の枝に食い込ませ,水も養分も横取りする寄生植物。
おぞましい生き物なのに,西洋では家の戸口に吊るして魔除けにされる元祖クリスマス植物。様々な伝説を生み,さらには薬草として利用されるなど大人気。都会でも山中でも現れます。はいそうです,私の大好きな「赤い実」の生る木です。
実は日本のヤドリギの実の色はもともと黄色。赤いのはそういう変種でアカミノヤドリギと言います。でもとにかくここでは赤と黄色が半々くらい。「自然選択」があるのでしょうか。
この木。吸血鬼にいっぱい取り付かれるってヤだろうなあ。ちゅうちゅう吸われてるんだよなあ。かゆいんだろうなあ。ちなみに源氏物語の「宿木」は単にツタのことらしい。
色々と見ることができて,ああ眼福。出不精の私には楽しいイベントでした。
↓ 昨年のレポートです