ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

天地あまねく

 

 空で紡がれた金と銀の糸が幾重にも大地を覆い、春の衣を織りあげます。なんてね。


さんぽの路上で見たもの

 


 園芸種の椿。爛熟し、落花し、妖艶に朽ちていきます。

 


 コスミレ

 


 ヒメスミレ

 


 ウィオラ・ソロリア/アメリカスミレサイシン 冷涼地を好む者なので、水戸の路傍では越夏できないんじゃないかな。

 


 見たこともない華やかなカタバミ。調べたらフヨウカタバミだって。

 


水戸市植物公園にて 「守衛」さんごめんなさいまた被りました。

 


 池のほとりでカメが並んで日向ぼっこ。見えます?

 


 2月に咲いたセツブンソウは果実になってました。どうやって授粉したんだろう。

 


 ネモフィラがへえもう咲くんだ、と見てたら春の毛玉ビロウドツリアブがついと現れて。

 

      
 今日の第一目標は温室にあり。入ってすぐ熱帯版のウマノスズクサに驚かされつつ

 


 ヒスイカズラ 家族がこれを見たいと言い出したのが来園目的でした。昨年はわざわざつくばまで見に行ったよなあ。この季節には良い客寄せになるのか、最近はどこの植物園でも導入しています。

 


 どこで見ても鮮烈な色彩と異形の造形に変わりはありません。

 


 ウツボカズラのケツ並び。

 


 赤いやつ。何だかわからないので聞かないでください。

 


 熱帯果樹温室に移動して、これはバナナの花。

 


 あの花がどこをどうしたらこの実になるんだろう。

 


 パイナップルはこんなナリでもう発酵とも腐敗ともつかない香りを強烈に放ってました。

 


 ユリノキの切り株。

 


 レストランの窓からカンアオイ

 


 ランチの食後にハーブティーが出されて、カップが良い趣味でした。

 


 湖畔のハナノキ

 


 ベンチの上に雄花びっしり。

 


 オキナグサ もう県内に野生はないのかなあ。

 


 ムスカリの栽培種の白いやつ。まあさすが植物園、お花いろいろでした。

 


里山ホットスポット 仮にそう呼んでます。今だこの地を表わす適切な言葉が浮かびません。昨年出会った不思議の空間、里山の路傍なのにルイヨウボタンやらピンクのイチリンソウやらカザグルマが生を紡いでおりました。無事かな。

 


 アマナ 昨年は花期に合わず気付きませんでした。ごく狭い範囲に群れてます。

 


 ジロボウエンゴサク 遠目にそちこちをピンクに染める者があり、てっきりホトケノザかと思ったら。

 


 他をはばかるように林縁にちょぼちょぼ生える印象の儚い草ですけど、この地ではごく短い一瞬だけ、輝く時を与えられているようです。

 


 エゾスナゴケ これも新緑って言うのでしょうか。鮮やかでした。

 


 ルイヨウボタン 草刈りにめげてません。ここは勤勉な農夫が念入りに仕事をする場所で、トリカブトなどは開花まで成長することを許されません。開花の早いこの種はまだ幸せです。貴重な分布だし、このまま世代を繋いでくれると嬉しいな。

 


 クサノオウ もうすぐ開花します。

 


 ハナニラ やぶの中から紫の光を放ってきました。

 


 ウグイスカグラ 花期が長いなあ。早いものは1月から咲いてました。

 


 モミジイチゴ 関東でキイチゴと言えばこれ。実が楽しみです。

 


 マルバコンロンソウ これも本来は森の者です。

 


 ヒカゲスミレ 本当に物陰が好きなんだなあ。まあ本人がいいなら。

 


 カタクリ 他の株はもう実を付けてます。でもこういう外れた奴がいることも多様性です。

 


水の森 スプリング・エフェメラルならここ。

 


 タチツボスミレ どっちを向いても咲いていて、つい雑な扱いをしてしまいます。

 


 ニリンソウ これも最近は湿潤な森ならどこにでも咲いてます。良い傾向です。

 


 饗宴。これが水の森の春。

 


 ニッコウネコノメ 林床を黄色く埋めてました。

 


 「接写映え」するのでつい。

 


 ミヤマキケマン エンゴサクの同類で、色はともかく形がそっくり。

 


 ミヤマカタバミ 森のカタバミ

 


 花の構造。道端の普通のカタバミとはだいぶ趣が違います。

 


 ヒイラギソウ 昨年見つけました。花はまだ見てません。

 


 フタバアオイ 葵の御紋、花はこれから。

 


 キクザキイチゲ 茨城のはほとんどが白。新潟で見た多彩な花色が懐かしく思えます。2年前の春、忘れ得ぬ旅になりました。

 


 トウゴクサバノオ 小さな小さなキンポウゲ科。心ある人にしか見えません。

 


 こーんな小さいんです。この仲間は地域ごとに種分化していて、全国それぞれの土地にご当地サバノオがあります。皆さんのご在所にはどんなサバノオがひそやかに咲いているのでしょう。

 


 花の精緻さにはため息が出ます。

 


 花神が振り撒いた春の精は漂い広がり浸透し、あまねく天地に行き渡りました。花芽を持つものたちがそれぞれの一族に定められた作法で応えていきます。日をずらしつつ、次々と、性急に。私はただ慌てふためくばかりです。

 

 

 

 

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