ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

久慈川のメノウ拾いにお連れしましょう

 

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 以前の久慈川・メノウの記事にコメントをくださった「はじめまして」さん,ありがとうございました。今まで気づかず,大変失礼いたしました。これは誰にも内緒でやっているブログなので,コメントをいただけるのは想定外でした。お詫びに替えて,今日はあなたのために久慈川メノウ拾いレポートを。

                                                                                           国土地理院 地図閲覧サービスより
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 どこらへんで?とのお尋ねでしたが,常陸大宮市内の久慈川の礫の河原でしたらどこでもOKです。むかし地形図を片手に久慈川の河原を調べて回ったのですが,だいたいどこでも拾えました。とはいえそれでは不親切ですね。いつもはフィールドの場所をぼかすのですが今日は「はじめまして」さんのための特別編。見本というかお試しに,国道293号線が久慈川をまたぐ富岡橋を臨む河原にやってきました。初めての場所ですがきっとあるはずです。 

 

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 こんなとこ。さあ行くぞ。 

 

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 確実に拾いたいのであれば玉川の方をお薦めします。ただしあちらのは薄くて小さいものがほとんど。久慈川では数は少ないけど大きな塊があります。さあ今日は拾えるかな。本当に宝探しの楽しみがあるのが久慈川です。


 探す場所は河原全般。ただ、新しいものは水際に打ち上げられてます。川の中にも目を凝らします。メノウは濡れていると見つけやすい。 

 

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 紛らわしいのはこれ「チャート」。堆積岩ですが成分はメノウと同じ。同様に硬くて,火打ち石に使われました。 

 

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 あった。

 

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 もひとつ。玉髄だ。 

 

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 目が慣れてくると次々に。メノウ拾いの極意は,がつがつしないこと。自然相手に欲をかくとろくなことはありません。ちょっと遊ばせてもらおうか,くらいの余裕をもって探してください。 

 

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 おお。今日一番の大物だったこいつは水中にありました。

 

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 小さくてもいい色のが。 

 

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 縞模様のあるのは貴重です。 

 

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 白い,岩脈タイプのもの。 

 

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 固くてもろいメノウは,他の石のように丸く削れたりしません。割れて,砕けるだけ。 

 

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 珍しいモノを見つけました。だいぶ摩耗してますが,これは「高師小僧たかしこぞう」と言います。植物の根の周りに鉄分が固まったもの。小学生のころ,近所で大きいのがたくさん採れました。ン十年ぶりの再会です。じつは産地によっては天然記念物になるほどの貴重なものですが,残念,その時採ったのは散逸していずこかへ。


 とにかく石の種類が豊富なのが久慈川の魅力。我がふるさとの川・那珂川もこの点ではかないません。久慈川では,気合と根性と経験があれば砂金を採ることもできますよ。これで上流の某町が下水道を整備してもう少し水質を良くしてくれれば言うことないのですが。

 

 

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 参考出品,水郡線某駅の駅前ロータリーの噴水。ぜんぶメノウ。メノウ鉱山の関係者からの寄贈と聞きました。昔は河原でもこんなのがいくらでも拾えたんだけどなあ。

 

 

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 これは4年ほど前,ここより少し上流で拾ったメノウです。この時一緒だったひとは遠い土地に行ってしまい,この石が手元に残りました。色も質も決して上等ではないのですが,大切な思い出の品になっています。

 


 石は,それを拾ったときの場所,風景,風,そしてひとを写し取ります。掌に載せた瞬間に,あのときの空の青さ,大地の感触,風のにおい,感情が石から流れ込んできます。魔法で幻惑の世界にひきこまれたかのように,五感で感じたものすべてが脳内再生されていきます。それはまぎれもない,自分の人生の一瞬一瞬その刹那。写真よりも文章よりも,自分がそこにいたことを語り伝えてくれます。 …… 私が石拾いをやめられない理由の一つなんです。

 

 

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 ソバの花のかなたに奥久慈男体山。またいい一日を過ごすことができました。

 

 

 

 

 

追記

私の「石」記事の最初期のものです。この記事から事態がいろいろと化けることに。

その後の経緯はページ右上のカテゴリー「石の名前」でご確認くださいませ。

 

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あと、ここは決してキャンプ場ではありません。お考えの上、お楽しみください。

 

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