うちの家庭菜園で採れました。ニンジンのあらゆるダメ要素を凝縮させた逸品です。
こんな使い方しか思いつかん。
世の中ではタマネギが品薄だそうですが我が家では。一袋150円で買ったタネから百個くらい採れました。バスタオル一枚分の面積でも土ってすごいなあ。
スイカズラは今年も全天に向けて元気につるを伸ばし、盛大に開花して、その天上の芳香で私のみならずご近所の日々疲れている皆様を慰めてくれました。そして今年も花が終わったところで大剪定。むかしのウインドウズのスクリーンセイバーでパイプが画面を埋め尽くしていくの憶えておられますか。あんな感じで茎が密に空間を埋めてしまうので害虫の隠れ家になってしまうんです。
ほら出た。ぷうううんと飛んで出たのを捕まえて、申し訳ないけど成敗させていただきました。リンゴカミキリの一種です。こんな美しい生き物ですがスイカズラを食うので。わがスイカズラは半世紀の長きにわたり我が家を見守ってくれた大切なグレート・マザー。優先順位が新参のカミキリごときには及ばないのだ。
左からビナンカズラ、シャインマスカット、クサボケ。困った、これは優先順位がまだ付けられない。というかクサボケの順位が下がった。
クサボケはその逞しさを知ってからは剪定しまくっているのですがめげません。こんなに実をつけて。
シャインマスカットは植えたばかり。生るかなあ。生ってもハクビシンに狙われるんだろうなあ。
ビナンカズラも昨年生えたばかり。雌雄異株なのでまだ方向性が決まりません、というか赤い実を付ける雌株だったらここの主役に昇格だけど、雄株だったら…… 言わないっと。
庭の一隅「三角地帯」。わが王国の大部分は家人の采配に委ねられ、ここだけが私の主権が及ぶ直轄地であります。ユキノシタとアマドコロとオトギリソウが大混戦。面白いので他の植物が侵入すると排除して、この三種に戦わせています。野生植物は本当に逞しい。
逞しいといえば。ここは本来クチナシに与えた土地なのに、鳥のうんこから生えたウメモドキがみるみるクチナシの領空を覆いつくしてしまいました。情けないぞクチナシ。
赤い実大好きの私がことほいでいるのをこれまでも記事にしてきたウメモドキです。じつは雌雄異株。実の生らない雄の木だったら排除されていたことでしょう。メジロが実を食い散らかしている記事は昨秋でしたっけ。
そのウメモドキがちょうど花期です。直径3ミリくらい。小さく地味な花ですがハチやらハナアブやら昆虫たちには大人気で羽音が絶えません。
たぶんニホンミツバチ。どこに巣があるのかな。
アリさんも花の蜜を吸いに来ています。おお愛いやつじゃと接写したら、じつはアブラムシを飼ってやがりました。ハヤシケアリというアブラムシ大好き種族のようです。おのれええ。
雌花です。痕跡的なおしべはありますが、たぶん花粉は作られていない。毎年たわわわに実をつけるけど、受粉の相手の雄の木がどこにあるのかを知りません。そのあたりからひひひと窺っているのでしょう。なんかやだな。
うんこ生まれのくせに、私の目を喜ばせ、小鳥たちの糧になり、ハチもハナアブも、アリやらアブラムシやら、多くの生命を支える我が庭の主役級に育ちました。こいつも自力でおのれのあるべき姿なすべき道を掴み取ったものです。偉いなあ。
ハクビシンのお目こぼしのオランダイチゴ、赤い赤い。太陽のエネルギーをぎゅっと凝縮させた、これほど生命の力を象徴する色がほかにあるでしょうか。光合成での二酸化炭素固定も、酸素呼吸でのエネルギー変換も、ヒトの科学ではいまだその効率を再現できません。そんな魔法みたいな自然のプロセスがわが王国の生命を回しています。私はただ驚くばかりです。
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