わが方丈の庭。ささやかな生命の楽園,光の王国。多くの生き物が世代を重ねます。
テッセン,というか原種のカザグルマに近いものですが,にぎやかに開花しています。コアオハナムグリが幸せそうにもぐりこんでいました。
花弁やおしべを走り回る赤い粒。ひとつの花にダニが群れてます。この季節よくコンクリートの上を駆け回っているものと同種だと思います。落ちている花粉を食うのだとどこかで教わりました。生き物の生活は千差万別,生命の数だけ生き方がある。
ついに今年もスイカズラが咲きました。ここから次々と咲き広がって,わが王国のみならずご近所一帯を濃密な香りで満たします。これが王国の夏のはじまり。
多くの昆虫を引き付ける人気者です。さっそくハナバチが挨拶に来ています。
アブラムシにも好かれます。そこへ天敵のナナホシテントウが卵を産んで…… ここでもまた命の循環が始まります。小さな小さな命の光に満ちた王国。
スイカズラの根元には剪定した枝が積まれ,そこがトカゲの子どもの隠れ家になってます。しましま柄に青いしっぽ,ここで世代を重ねるものの一つです。
そして,数々の試練を乗り越えて,ど根性ハマナスも開花しました。スイカズラとハマナス,夏の使者の同時開花です。
南風がそよぎ,蜂の羽音が届き,二つの花が開く。そんなことにも何かの意味があると私には思えるのです。
↓ ハマナスと言えばやはりこの記事から。
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