昨日,水戸は初雪だったそうです。冬が来ました。この秋に見たものを雑然と並べます。
玉川を歩いた時に見たアザミ。アザミの類は国内に100種類あって同定が大変です。これは手持ちの図鑑ではとうとう落とせなかった。枯れ野に鮮やかな緋色の夢を振りまいていました。
庭のラティスに大繁茂したアケビを伐りまくりました。来年の実が減りますがもう食べてくれる人いないし。驚くべし,伐ったこのつるには引き取り手がいるんです。アケビ細工で籠とかを編むのだと。薬になるのは知ってましたが細工物とは。手仕事を厭わぬ人が自分の手で自然物から道具を生み出す。なんか神々しくすら思える営為です。
ウメモドキがルビーロウカイガラムシにやられてた。不覚でした。ウメモドキには可哀そうなことをしてしまった。今回はロウソクはやめときます。
またハマナスを根元から伐りました。毎年株が大きくなって,いつか手に負えなくなるでしょう。写真は伐る途中の姿ですが,レンガ壁とアスファルトの間を割って生えてます。由来は過去の記事を見ていただくとして,この木が一本あるだけで落ち葉が溜まり,土ができ,隠れ場所ができ,多くの動植物の生息する生態系ができてしまいました。
哀れカナヘビがモズのはやにえになってました。カナヘビやトカゲ,ヤモリまでが世代を重ねる生命豊かなわが庭ですが,食物連鎖も容赦ないようです。ちなみにこの元カナヘビ現モズの保存糧食はこの後無事回収されたようです。
また出た,クロメンガタスズメ。巨大な天蛾すずめがの幼虫です。今回はトマトを食ってるところを現行犯逮捕されました。成虫見てみたいなあ。ワルナスビで飼育できないかな。
同じ天蛾のセスジスズメの幼虫が道路に向かって必死で歩いていました。尾角を振りながらそれこそ全速力で。おい,そっちに行けば100%車に轢かれるよ。手で阻んでも進もうとします。その様子にピンと来て,両手で包んで庭の隅,雑草の繁茂する中のカラスビシャクに乗せてやりました。驚いたことに,たった今恐ろしい人間の手を逃れたばかりなのにカラスビシャクにかぶりつき,むしゃむしゃと平らげていきます。腹が減っていたんです。…… 空腹のさいなみ,飢餓への恐怖は全動物に共通だそうです。セスジスズメの食草はサトイモ科。我が庭にはカラスビシャクしかありません。うっかり食草ゾーンを離れてしまい恐慌状態だったのでしょう。危なかった。
こんな市街地のささやかな庭でも生き物たちは必死で生きてます。先日はヒキガエルが目撃されました。この冬が彼らにとって過酷なものでありませんように。
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アケビの実の開くころ ~庭のミツバアケビとハマナス。 - ジノ。
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