雪も降ったし寒くもありましたが、そんなもん記事にしたら北国の人の不興を買うのは200年前に鈴木牧之が「北越雪譜」に書いた通りです。まあ私はいつも通りで。
年が明けてからもメノウ拾いには行ってます。
ここは久慈川ではなく那珂川の河原。何とこの川でただ一か所、メノウが拾える場所だというのです。
以前久慈川で釣りをしながら石拾いをしている男性がいて、会話の通じる方とみて話しかけました。その中で那珂川で水晶が拾える河原がある、と申される。さあここが思案のしどころ。まず私なら初対面の相手に秘密の場所を教えるなんてしません。それにこの人の言う「水晶」とやらが本当に水晶なのか、単にメノウのことなのか。ただ一か所というのがどれほどの経験をベースにしているのか。
というわけで検証に行ったんです。散々歩き回って結果はこの単調な玉髄一個。持ち帰るレベルでもありません。いろんな意味で結論が出てしまいました。既に人の入った形跡もあったし、まあここは他の方にお任せしましょう。
こんな気持ち良さげな場所を見つけたのが成果と言えば。春になったら来てみよう。
久慈川では人が入らなそうな場所を巡っています。ここは踏破するのに大ナタ必帯の大原野。行き着いた河原で拾えたのは
親指大の一個だけ。
他の河原でも良いものが一個拾えればオンの字という状況です。まあ御岩神社に詣でてから出直すことにしましょう。
その一方で、また玉川の支流の源頭でメノウの堆積層を見つけました。「星のふるさと」ね。白い玉髄ばかりでしたが
おおおこれは。
デカい。そしてぶつぶつだ。私の大好きなぶつぶつだ。ぶつぶつぶつだあああ。
「赤くないのは拾わない」が私の玉川ルールですが、ごく一部の赤縞を見つけて大義名分を付けてしまうのだ。さあオジさんが可愛がってあげるよおお。ぐふふふふ。
この1か月の収穫物ぜんぶ。もちろん私の眼は巨大ぶつぶつにしか行きません。
私がコレに期待するのは、こういう仏頭状構造は必ず蛍光を発するからです。この大きさでびかーっと光ったらさぞや壮観でしょう。
そうだカラッパとツーショットにしたら楽しいぞお。いざ。
光らねえ。
オパールの被膜っぽい部分もあるし、絶対に光ると思ったのに光らねえ。そうかカラッパの目は赤く光るのか。どうでもいいぞそんなこと。
ああああがっかり。陸自の皆さんもがっかり。こういうオチですごめんなさい。
あまりにもがっかりなのでもう一つご紹介しておきます。玉川で拾った「垂れ落ち」の玉髄。…… どうでもいいけどこれ、茨城県の形をしているなあ。
欠損も少なく、これはこれで景物です。あちこちさまよい歩いた成果としては小さいものですが大事にします。
でもね、これは決して負け惜しみじゃなくて、この「巨大ぶつぶつ」もいいモンだよ。何と言うか、ナラティブでエモーショナル。物語的で情動的。手に乗せるといろんな言葉がわいてきて、ずっとそのまま時を過ごしてしまいます。30分くらいあっという間。頭の中は新しい表現とイメージで一杯になってます。
アイデアやインスピレーションの源泉とはつまりこういうものを指すんです。いや本当に負け惜しみじゃなくて。
↓ まだ発見は続きます。