ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

久慈川メノウの肖像 聖地の河原に行く前に

 

 ひねりも何もありません、超ド直球タイトル通り。聖地へのお供物をしばらく怠っていたので手許のものをまず記録してから、と思い立ったわけです。里子に出す前の記念撮影なんて言ったら悲しいかな。なるべくきれいに撮ってやったので、楽しんで見ていただければ幸いです。

 


 ここ1か月ほどの拾いもの。赤いの少ないなと思ってよく考えたら、玉川に行ってませんでした。メノウそのものより探索することに興味が移ってきています。

 


 これは那珂川の支流・緒川の玉髄。記事にしましたっけね。

 


 ちゃんと蛍光する。

 


 晶洞もあり、クリーニングしたら艶もきれいでした。聖地の河原で誰かを待ってます。

 


 はいこれ。前回の記事で神さまからの賜わりものとしたぶつぶつ玉髄でございます。仏頭状構造の上を微結晶が覆っています。これは光るぞと申しましたが

 


 やっぱり光った。

 


 部分を拡大しても良い景色です。

 


 でもやっぱりぶつぶつが好き。ごめんなさい、神さまからの頂き物でもあるし、やっぱり手放せません。このビンボー人が。

 


 こちらは同日に別の沢で拾ったもの。選んだ基準は「蛍光しそうなやつ」。


 ね。それでは各個に

 


 コレは一見するとただの石英のひとかけら。でもこの透明感のある乳白色は蛋白石オパールの特徴です。

 


 ほら。最近は見た瞬間にこういうのがわかるようになって…… あああまた一銭にもならないスキルが身に付いてるうう。

 


 お次のこちら、この手の純白仏頭状はもう定番。

 光ってもああやっぱりね、なんて感想になってしまう。いかんもっと感動しなくては。

 


 爆炎の如きぶつぶつ。ぶつぶつぶつぶつぶつああたまらん。 ← 変態

 


 これはメノウの晶洞を囲む構造のひとかけらと思われます。オパール部分と玉髄部分の発色の違いがよくわかります。

 


 好きですこういうの

 


 次のも晶洞の一部。仏頭とその基部が見えてます。

 


 遥か昔、北海道・大雪山の強風吹きすさぶ岩稜で見た空がこんなでした。

 


 蛍光シリーズの最後にこれをお見せします。酸化鉄の沈着が何だか痛々しいひとかけら。

 


 鉄分が蛍光を遮ります。でもこれの真骨頂はひっくり返した裏側でした。

 


 うぎゃあ、何とも荒涼たる景色です。仏頭状構造の上を微結晶が覆い、酸化鉄が赤茶色に被ってさらに先端が削れる。よくもまあこれだけの試練に耐えたもんだ。結果としてこの玉髄は、唯一無二の光を手に入れました。透過光を当てると

 


              わああ。

 


 こんなの初めて見た。予測もつきませんでした。すいませんこれも手許に残せてください。

 


 最後は定番モノで皆さまのご機嫌をお伺いいたしましょう。いずれも「久慈川で拾った玉川系メノウ」の分類です。

 


 やっぱり久慈川メノウはこうでなくちゃ。これでも信徒の皆さまの分を取らぬよう、場所選びには気を遣った結果です。

 


 蛍光はさまざま。個性あふれる久慈川メノウです。赤いのはやっぱり光らなくて、それが最近玉川から足が遠のいてる原因だったりする。すっかり蛍光好きになってしまいました。

 


 いちばん赤くて大きいの。

 


 蛍光はないけど透過光にするときれいです。

 


 ただこの表面の模様、成因が想像つきません。本当に多様です。

 


 同じく赤いの。

 


 メノウらしい縞模様が見えます。

 


 蛍光を強く発したやつ。

 


 玉川独特の「型押し」メノウ。他鉱物の結晶形が形に残っています。

 


 さあいかがだったでしょうか肖像写真。ビンボー人根性からやっぱり手放せないメノウが出てしまってすいません。代わりに再度拾いに行って量だけは確保、聖地の河原に置いてきました。そこらの話はまた次回にお話しいたします。

 

 

 

 

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