最近手に入れた充電式ミニランタン。電球色が心地良くて、外出しない日は書斎のシャッターを下ろして雰囲気出してます。さて今回のお題は
リコーWG-40 通称ゴンゾー(権三)さん。実に7年間、私のパートナーを務め続けてくれました。サブカメラという位置づけですが、メインカメラのソニーα より遥かに出番が多くて、撮った枚数だけなら間違いなくメインはこちらです。
小型軽量、ザックの肩に付けた小さなポーチに収まって、撮りたいモノに出会った3秒後にはシャッターを押せました。余計な機能がないぶん電池の持ちも良く、完全防水で水中撮影も可。海岸生物の撮影に大活躍したっけなあ。建設業の現場カメラとして作られたので落下の衝撃にも強く、そのタフさにずいぶん助けられました。そして何と言ってもレンズ周りに装備された小型照明。三脚なしの接写ができる有能さ。撮れる写真は平板でしたがスマホカメラよりはなんぼかマシで、私の散歩やフィールド行に必ず付き添って記録を残し続けてくれました。
さてしかし7年。物持ちがいいとはいつも自称しておりますが、さすがに使用量に見合った問題が出てまいりました。何と言ってもこの外装の割れ。USB端子がむき出しになって、これで水中撮影は不可能になってます。
写真の出来も、こんな広角で遠景を撮ったときにピントが大甘になる傾向がひどくなりました。さすがに限界です。ゴンゾーさん、これまでよく働いてくれたね。キミのことは忘れないよ。
代替品を、となると上記の利点は外せないので、どうしても同系列の新製品になります。リコー社ではWG-10 を出発点に20、30、40、50、60、70、80 と世に送り出して昨年12月に90 が出ました。どうやら毎年「新製品」として発売しているようですが、カタログを見ても何が新しいんだかさっぱりわからない。70か80あたりでLED照明の光量が上がって外装デザインに手が入ったくらいで、あとはカラーバリエーションを変えたのを新製品と称しているようです。おおお、セコいと言えばセコいけど、旧製品に慣れた身にはありがたいと言っておこう。というわけで出たばかりで値引きの小さい90 より80 がお得です。さすがに量販店では店頭にも在庫にもないとのこと、通販で注文しました。
届いた。わああ、本当に変わっていない。
黄色が旧、オレンジが新。もう同じものだと言い切ってしまおう。
外装だけでなく中身も、説明書きが丁寧になっただけで新機能一切なし。いやもうアッパレです。ちなみに取説もほぼコピペでした。
なんだかメーカーさんをけなしているようですが、とにかくこれは建設現場での使用が第一のカメラです。たぶん現場で求められるのは実用一点張りのタフさであって、新機能など邪魔なだけ。軽薄な連中がステイタスで持つことなどアウト・オブ・眼中なのです。もちろんリコーさんもそういう需要を分かっていて、途中には高機能上位機種やスノーボーダーがヘルメットに付けるような小型機種も作りましたが、結局生き残ったのはこのWG10ケタシリーズだけ。キホンって大事です。リコーさん、次も同等品を買うので頑張ってください。
誰だおめえ、とガンつけるゴンゾーさん。新人だよ、いじめないで。あんたと顔も中身もおんなじクローンなんだから、我が息子よとか言ってみて。
まあとにかく撮ってみました。いやあおんなじ。笑っちゃうくらいおんなじ。ピントがきちんと合うありがたみを確認しました。
新旧の保証書を並べて驚きました。購入日の日付が7年前と同じなんです。これ本当に驚いた。狙ってません。特に今回は通販がいつ届くかわからなかったので狙いようがありません。ちょっと怖いくらいの偶然です。
7年前。そうこれを買ったのは、記事にも書いたことのあるあの胆のう摘出手術の直前でした。不安を払拭するため、自分を元気づけるため、頑張った自分へのご褒美前払い。そして入院中の身辺の記録や、退院後のリハビリお散歩の風景を撮ることからゴンゾーさんとの日々が始まったのでした。
カメラは私の人生のパートナー。良いカメラとの出会いは人とのそれに並ぶくらい大切です。まだ良い名を思いつけないでいますけど、使い切ってあげようと思います。
↓ 最初の記録と、手術前の覚悟。
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