火打ち石を採りに行こう!
…… すいません,最近は石拾いを自制しているのですが,先日玉川を歩いて心の中の拾い屋根性が前のめりになってしまいました。子どものころから何かを拾うのが習い性になっておりまして,今度はメノウ沢の様子を見たくなりました。そこで表題の言い訳を思いついたわけです。
久慈川のメノウ(玉髄)は「水戸火打ち」と呼ばれ,江戸市民が使う火打ち石の最高級品とされました。硬度が高く,火打ち金を打ち付けたときに高温の火花が飛ぶのだそうです。…… 言い訳です。要するに沢歩きがしたいだけです。
で,十二月のメノウ沢。玉川と違い山の湧き水由来なのでまだ氷結してませんが,袋田の滝も凍り始めたそうだし時間の問題だと思います。
ただ台風がなかったせいもあり落ち葉の堆積が大量で,流れの緩やかな部分では河原が覆い尽くされてます。こりゃ探すのが一苦労だ。
でもふと周りの崖を見るとメノウがはさまっていたり。過去に流されて来て河原に堆積したものでしょう。ずっと昔からここはメノウの流れる沢だったんだ。
引っ張り出してみます。まあ,特筆するレベルのものではないけど
緻密な,これぞ久慈川のメノウ。
こちらは見た目が滑らかで,一見メノウに見えなかった。
でも横には見事な晶洞が開いてました。
晶洞の内面が表出した仏頭状の玉髄もありました。
ああっこのブツブツがたまらんっっ。
こっちのは
割れた面でその仏頭状構造が横から見えてます。これが玉川であれば赤く着色されて文句なしの「メノウ」になっていたことでしょう。
なんて拾いながら歩いていたら日の当たる河原があって,どれ一休みと腰を下ろしたら手元にメノウが合計3個。1個はかなりデカい。な,なんだここは。
その先にまた大物が1個。いや今日は手ごろな火打ち石拾いという名目だし,こんな大物持ち帰っても家族に怒られるだけです。たぶんここは人が入ってないということなのでしょうが…… いつもながら久慈川水系の神さまは私に優しすぎます。
うぎゃあっっ いえ神さま,もうおなか一杯ですう。5キロはあるでしょうか。こんなん持ち帰っても災いの元になるだけだってば。
久慈川本流でたまに拾えるこんなのの,これが母岩なのでしょう。
久慈川メノウ,赤い縞模様がないので正確には「玉髄かるせどにー」というべきなのですが,こんな沢から供給されてます。沢歩きは危険が伴うのでご家族連れにはお勧めできません。今でも本流の河原で拾えます。今日拾ったのもまたいつもの河原に置いたりしますので,どうぞ久慈川まで遊びにおいでくださいませ。
…… でも河原バーベキューでゴミを散らす人は大キライです。
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…… 本当の本当に,拾ってばかりの人生です。
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