【徒渉としょう】川などを歩いてわたること。かちわたり。
久慈川を徒渉しようなどと,危険ですから決してやってはいけません。昔ヤンキー系の知り合いが俺はセリカで久慈川渡ったとうそぶいていましたがおめーそりゃウソだろー。とりあえず人が死ぬ川だぞ。
石関係で調べたいことをこの冬の渇水期にすべて終わらせてしまおうと行動してます。ざくろ石とか磁鉄鉱とかトパーズとか高温石英とかシーグラスとか久慈川メノウとか。まあ海は夏のほうが潮がいいのですが,去年のような長梅雨もあるし川は冬だと。
で,最後に残ったのがここ。久慈川の対岸に竹林を背負った河原があります。この竹林がこれまた手強く,私の体形でも侵入が不可能なんです。冬になってから大ナタで切り開いて…… と思っていたのですが,川の水位が下がれば対岸から歩いて渡れそうだと気付いてしまいました。悪魔のささやき。たかが石拾いになんで命を懸けるんだ。本当に馬鹿だなあ。
ああいまわしあの久慈川を渡っているんだ。
流れは速いので,膝より上に水が来ると本当に危ない。何か所かで試してみて,瀬と淵の境目で何とか無事対岸にたどり着けました。
たぶん人が入ってない場所です。メノウ入れ食いを期待したのですが,そもそもこのあたりの河原ではあまりメノウがありません。川の流れがそうなっているようです。
で最初に見つけてしまったのがデカい珪化木。5,6キロはあります。ああっ試されてる。久慈川の神さまに試されてるっ。これ持ってあの流れの中を戻れるか? こんなものに命を懸けられるのか? 諦める勇気がお前にあるか?
1時間弱でこれだけ。結局,あの珪化木と赤いメノウ,計2個だけ頂くことにしました。石の重みでかえって安定する,なんて考えてしまったもので。きっと強欲の罪で裁かれるんだろうなわし。いえ,見つけたら拾え!は久慈川メノウ教の教義です。
川は無事渡って戻れました。でも本当に真似しないでくださいね。なんかあったらお馬鹿としか言われませんよ。