ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

メノウの蛍光/新しいおもちゃはUVライトだ

 

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 近所のメガ・ドンキホーテの入り口に,何種類ものLEDライトがワゴン売りされてました。ドンキおなじみ,大量に買い叩いてきたバッタもんの安売りです。三百円とか四百円とかの得体の知れないライト類を手に取って冷やかしていたら,いきなり二千円近い値札を目にしてびっくり。

 

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 紫外線ライトでした。ノーベル賞中村修二先生に訴えられたことでおなじみ日亜化学製LEDを使っているのが売りのようです。たぶん値段の半分はそのLED。


 紫外線灯となると,かえってそのリーズナブルなお値段が気になります。大丈夫か安全性。能書きには波長375nmとあって,これを信じるなら害はなさそうです。メーカーさんには失礼な物言いでした,ごめんなさい。


 しかしドンキさん,こんなところで他のLEDライトとケタ違いな値段のまま並べて,売れると思っているのでしょうか。あまりにもマニアック過ぎます。ドンキに来る客の誰が買うというのか。私以外に。


 しばし迷ったのですが,「迷ったら進め」は我が父の遺訓。まだ生きてるけど。買ってしまいました。まあゴルフやパチンコにつぎ込むよりはお安く済むし。


 で,手にしたUVライト。さあ何して遊ぼう。ちなみに紫外線灯は特定の物質に暗闇で「蛍光」を出させるためにあります。説明書には「お札の真贋判定に」とある。

 

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 なるほど。

 

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 お札以外の私の持ち物で蛍光を発するものといえば…… そうだ! 蛍石があった。直径5センチの大玉です。

 

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 おお。自然光では緑色だった蛍石が青く発光しました。こういう,紫外線が当たった時に特定の単波長(色)で光る現象,またその光を蛍光と言います。

 

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 調子に乗って出して来たのがプレゼント用さざれ石。

 

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 光った。

 

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 光るのはやはり蛍石

 

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 意外にもターコイズトルコ石です。本物かどうかは別の話。かなり強く光ります。

 

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 ハウライト。面白いことに,このハウライトを青く染色した「ニセトルコ石」ではまったく光りません。

 

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 ラピスラズリ。青い部分はそのまま青に,白い部分が強烈な金色に光りました。

 

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 そして…… メノウ類。メノウが蛍光性とは知らなかった。かなり強く光るので露出補正が掛かって暗い写真になってしまいました。手前の3つは紫に人工着色されたもので,光り方がかなり変化しています。

 

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 これもメノウ類。調べてみると,メノウ類(瑪瑙,玉髄など)には含まれる不純物,特にウラン!の影響で蛍光性のものがあると。ほほう。

 

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 それではと出して参ります。以前久慈川下流の河原で拾った小さなメノウのひと群れ。

 

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 光るものと光らないものが。明らかに光らないのは玉川由来の岩脈タイプのものです。

 

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 玉川メノウに光るものはありませんでした。成因というか由来が違うんですね。

 

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 由来ということで比較をもう一つ。右は同じ久慈川の支流,山田川のもの。

 

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 ご覧の通り。光るのは久慈川本流のものだけでした。

 

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 それではと久慈川本流のものだけを

 

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 蛍光性は差が大きいようです。

 

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 強く光っていたこれは,晶洞のあるもの。

 

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 晶洞とはメノウ/玉髄が作られるとき最後にマグマから固化した部分で,空間の中に微細な水晶や仏頭状構造ができているものです。この晶洞のあるものは必ず光りました。

 

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 前述したように,メノウが光るのは不純物として混じるウランのためです。ウランってけっこう水に溶けやすいイメージがあるのですが,最後まで熱水の中に溶けていて,晶洞に集まるのでしょうか。

 

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 久慈川本流の仏頭状玉髄。

 

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 驚くほど柔らかな青白色に光ります。これぞ冥界の,水の色。

 

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 蛍光鉱物。また新しい視点を手に入れてしまった。どうしよう,生物屋の本流からどんどん離れていく。

 

 

 

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