大水が出ました。さて,メノウ拾いはどのタイミングでできるのか。あ,つまり流されてきた新しいメノウを拾うチャンスがあるということです。
とりあえず様子見に,玉川のいつぞやのメノウ師匠の場所に。まだかなり増水してます。ちなみに中洲のように見えるのは人がメノウを掘ったあと。たぶん増水前のですが,明らかに昨日あたりと思しき掘り跡もあります。すごいなあプロの人たち。
こういう競争率の高い場所に来ること自体が私の趣味ではありません。メノウが拾えるとも思えなかったのですが,ふと水中を見ると
おお。
もひとつ。
玉川からのプレゼントと考えましょう。がっついてはいけない。周囲を軽く観察したら,ここは切り上げましょう。
サギの吐き出したペレット。ザリガニが主食のようです。外来種というけれど,アメリカザリガニを駆除したら困ってしまう動物がたくさんいます。もう日本の生態系の一員てことにしてあげて。
アゲハが盛んに吸水してました。虫たちも晩夏の日々を楽しんでいるように見えます。
さて,あと一か所くらい見ておこうと車で移動して,停めた場所からあぜ道を歩いているとひと群れの黄色い花が。あれ見かけない花,なんだこれ。
… オグルマだあ。
レッドデータに載るような種ではありません。でも田んぼのふちで見たのは初めてかもしれない。まるで園芸種のような顔してますが立派に野生の,日本の湿性地に生える花です。ほのかに甘い香りがするのもこれだろうか。ちょっと感動です。
なぜ今まで見ることがなかったのか。きっと,真夏に山の田んぼを歩くなんて,メノウ拾いを始める前は思いもよらなかった,そのあたりが理由です。行動の変化が新たな出会いを,というやつではないかと。人間,歩けば何かあるんだなあ。最近フィールドで初めて見るものが多々あるのですが,私自身の行動が変わってきているということなのでしょうか。自分を変えて,人生を変える。まさに「面白い人生は自分で作るもの」なんだと。
喜びの定義は人それぞれで,何をもって自分の幸せを実感するかもいろいろでしょう。私は「不義にしてかつ富み尊き」を人生の目標にはしませんでしたが,いま,それなりに楽しい日々を送らせてもらってます。たぶんこれまでの人生で一番穏やかで自分らしい毎日。ここに至るのに30年かかりました。あと何年あるのかなあ。
こんな浮世離れしたヤツが言うのもなんですが,いま大変な皆さま,どうか芯をしっかり持って,「自分」がブレることのないように。人生の隘路には迷い道やらワナやら試練やらが次々と仕掛けられていきます。道をブラす事なきように。まっすぐ歩くように。まっすぐ歩き続ければ必ずタマシイのあるべき場所にたどり着ける,と私は信じてます。
田んぼにはお米の香りが漂います。いいにおいだなあ。9月初めには収穫が始まります。今年の実りも大丈夫。…… ニュースを見ると,今日も大雨に見舞われている地方があるようですね。能天気な記事でごめんなさい。皆さまのお身体とお米の無事を祈ります。
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