海辺を歩いた先の記事の一日。実は朝から少しのどが痛かった。そのまま海風に吹かれて、最後に車に戻ったら痛みが増していました。体も妙に寒い。普段使わないヒーターをかけて帰宅しました。それでも寒い。なんか変だぞ。
これはひょっとして、ついに私も流行に乗る日が来たか。うわあ家族全員濃厚接触者か。恨まれるんだろうなわし。とりあえず熱を測ろう。オミクロンは37度以上の熱が続くらしい。平熱の36度6分が、さてどうなっているのか。
36度2分。
下がっとるやないかい。低体温じゃ。
まあこれから上がるのかもしれません。夕食はたっぷり食って、早めに寝ました。
さて翌日。
恐る恐る起き出してみました。発熱は? むしろ低め。せきは? なし。 倦怠感は? なし。咽頭痛は? あり。鼻水は? 少しあり。頭痛は? なし。関節痛は? なし。食欲あり。
オミクロン株の症状のうち、明瞭なのは咽頭痛のみ。うーむどうしよう。数日続くなら検査だけど、とりあえず今日は様子を見てみよう。
というわけでお籠りです。わーい、堂々と書斎に籠れるぞ。家族には一切声を掛けるな、部屋に来るなと言い渡しました。携帯口糧と飲み物の備えは万全です。さあ気兼ねない一日の始まりだ。
まずは前日の海岸行の結果をブログ記事にまとめて公開しました。年末年始の番組を録り貯めたビデオを視聴して円盤に焼いたり消去したり。本もゆっくり読みました。
そして、昨年末から海岸を歩いたその収穫物の整理をしました。いや本当に貧乏性丸出しに拾いまくったんで、かさを減らさねば生活空間に支障をきたしかねません。
で、これだけ河原にゆだねることにしました。海岸のメノウを久慈川中流に持って行くのは科学的に問題がありそうですが、誰かは喜んでくれるでしょう。シーグラスは久慈川の河原でも拾える場所があるので問題なし。赤いジャスパーは私の好みではありませんが、人心を乱す事もなかろうかと。
これだけ手許に残します。大き目のメノウ、といっても長径4センチほどですが、強い蛍光を発したヤツ。資料として残します。あとのメノウとシーグラスはぜーんぶワタシ好みのちっちゃいのだーっ。これだけあれば幸せなのだーっ。
細部に神は宿る、と私はいつも言います。地球の裏側の絶景なんか見に行かなくても、神の造り給うたモノを仔細に観察すれば、そこに宇宙はあるのです。
例えばこの3センチほどのメノウ。等倍撮影のこの姿に、もう私は魅入られてしまうのですが
驚くべし、この大きさでちゃんと晶洞がある。
削れた仏頭状構造を沈着した石灰分が露わにし
割れたバブルの断面が生成時の熱を伝えます。
別のメノウ。わずか1.5センチの中にくっきりと縞模様を浮かばせます。
ああこれぞ神の造形。これぞ宇宙。
こちらは全長1センチ。膨らんだご飯粒の大きさ。
でも拡大すれば美しい縞模様、メノウそのものです。
大きさは関係ないのです。造化の神に過謬かびゅうなく、宇宙の技に粗忽なし。この狭い書斎からでも、私は宇宙を覗けるのであります。なんて安上がりな人生だろう。
一日のんびりし、その晩ぐっすり寝て、体温も体調も戻りました。まだ少しのどは痛いけど行動するに枷かせはありません。たぶん一日海風に吹かれて体温が下がったところで何かに感染されたのでしょう。新型コロナでなくともいくらでも病原性のものはいて、そして体温が下がると免疫が落ちますので。
もともと風邪一つひかない人間なので体の不調に少し驚きました。もう若くはないので気を付けよう。
ところでわし、最後に風邪ひいたのはいつだったろう。言い訳に使ったことは何度もありましたが、漫画やドラマのワンシーンみたいに熱を出して寝入ったり、額に冷えピタ貼ってみたり、おかゆとか摺りリンゴとかの病人食が出されたり…… あまり覚えがないなあ。
あれ? いつだったか、えーと、…… あれれ?
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