タイトル 嘘 ですごめんなさい。なんかかっこいい文句を思いついたもので。
海岸で拾ったものに紫外線ライトを当てたというだけの記事です。期待しないでください。
今日の食材一式。上に4つ並んでいるのは左から,沖縄で拾ったキクメイシ類のサンゴ,同じくサンゴのかけら,マガキガイ,水晶の単結晶。下左の一群が貝殻。中がシーグラス。右がメノウ類。さあどうなるかな。
サンゴ類。おお,キクメイシとマガキガイの一部が光った。
サンゴと言っても骨格だけですが,反射光以上に明るく光りました。もう一つのカケラは光らなかったのですが,さてどう解釈しましょう。ちなみに生きているサンゴで蛍光を発するものが知られています。
マガキガイの一部が光ったのは,このガザガザの部分。これは貝の部分ではなく,その殻に付いた石灰藻という海藻の仲間です。石灰藻は蛍光を発することが知られています。今どきは「磯焼け」といって海岸の岩がびっしりと石灰藻で覆われることがあって,そこにUVライトを当てたなら岩場全体が光ってしまうのでしょうか。
貝殻は,やはり光るのはサンショウガイ。一つだけ黄緑色に光るのも。それ以外にも,他の白色の殻より明るく写るものがあって,先のキクメイシ同様蛍光しているのかな。
サンショウガイ。
比較的強く光った貝殻。下の青い縞模様のは貝ではなく石かも知れません。
シーグラス。日立で見たウランガラスほどに光るのはありませんでした。
比較的明るく写ったのがこれ。ともに四角い形状で,何か共通の由来があるようです。
メノウ類は光るのと光らないのが。
光ったのはこれなんですが…… 石そのものではなく表面に沈着した白い石灰分が光ったように見えます。
残念だったのは,黒メノウで晶洞の仏頭状構造が見えているのがあって,コレは盛大に光る!と期待したのですがハズれました。久慈川メノウの晶洞はほぼ確実に光るので,やはり海岸の黒メノウは由来が違うもののようです。
蛍石,方解石はともに蛍光を発する鉱物として知られますが,いずれもカルシウムを含みます。今回光って見えたものもカルシウムを含むものでした。専門外なので下手なことは言えませんが,カルシウムの原子ってそういう電子配置で蛍光を発しやすいものなのでしょうか。とすると,UV光で光るものはまだまだ身近にありそうな気がします。人間もおシリとか光ったら面白くない? いえ冗談ですってば。