今回のタイトル、知らない人には本当の宗教団体かと思われるかも。でもソコが狙い。
GWを避けた結果、ご無沙汰してしまった聖地の河原でございます。
思ったほど荒れた様子もなく、今日もそれぞれに久慈川を楽しむ人たちが。
陽射しは強いけど、海からの東風が涼やかに、川面を拭い清めるように吹き続けます。関東各地の高温が伝えられますが、どーせここらは関東と思われてないしー…… いかんいかん。
春の高温・少雨でヘドロ汚れが淀み溜まっていた久慈川。五日前の大雨ですっかりきれいになりました。
そしてメノウが動きました。ちゃんと流れ着いています。
これも。
これも。もちろんそのまま置いてありますよ。
大雨の水はすっかり引いていて、河原が大きく広がっています。普段は水中の場所までメノウ探しができます。と、上流側の端に何やら軽トラが集まって
近所の農家のオジさんたちが集まって、テントの下でお茶会してました。地元民ならではの楽しみ方ですねえ。なんと羨ましい。
そしてその先。水量が減って川底の石が見えるほどになった「瀬」が対岸まで続いています。なんと、長靴で向こう岸まで行けそうではないか。見よその彼方にはおいしそうな河原の石が微笑んでおるぞ。誘われておる。こ、これは行かねば。…… 行きませんよ。もう久慈川徒渉はしないと決めたんです。必ず途中一か所危険な場所がある。そんな危険を冒してまで行く価値はないはずです。
それよりも今日ここまで来た本懐を遂げましょう。一輪だけ咲いていたナガミヒナゲシの根元に赤いのを一個。
これらは
石積みに隠し
こ奴らも
石積みに隠し。あと何個かを隠したりばらまいたりして、今日のわらしべを終えました。そのあと石拾いをなさっていた二組のご家族にお声をかけてお話を伺ったのですが、以前は「ジノさんですか?」うわーばれてるうう、なんてやり取りをしたものですけど今回はなし。どうやら最近の方々は YouTube の動画を見ておいでになるようです。このブログを見ていないので、石積みの下にメノウがある「わらしべイベント」をご存じありません。ようしそれなら、といたずら心が沸きました。
すぐにでも行動したかったのですが前記事にあるように車を預けねばなりません。エスクードに隈なく満ちた冒険道具という名の男のロマン笑をすべて下ろし、車が戻ったところでまた積み直し……
男のロマン再充填完了。再び聖地に向かいます。前回から一週間経ってしまいました。
久慈川はさらに水位が下がっています。
向こう岸も近づいて…… でもやはり深みがあるようです。軽挙は慎みましょう。
さていたずらというのはこの袋。
中身はシーグラス。これを
壊れた土管に咲くヒメジョオン。その根元に
埋めて
石積みで隠す。
こっちの袋には黒メノウその他。
ムシトリナデシコの根元に置いて
石積みで隠す。掘り出してみて、埋めてあったものが気に入ったなら持ち帰る。気に入らないならまた石に隠す。代わりに置くものがあるなら石積みで隠し、無ければ石積みを崩す。これがメノウ教わらしべイベントでございます。とはいえビニール袋入りのシーグラスがあったらびっくりするだろうなあ、くふふ。
この石積みは私ではありません。覗いてみたら上物の赤いメノウが入ってました。心ある信徒の御業、ありがとうございます。こんな風に、動画で来た方にはわからない、このブログで繋がった方だけが知るいとなみがここ聖地にはあることをご記憶ください。意地悪と言うなかれ。秘密の共有って、ちょっとわくわくしませんか?
聖地の河原にはメノウのみならず、いろいろなものが流れ着きます。聖地の聖地たるゆえんです。植物の種子しかり。毎年さまざまなものが花を付けます。これはキキョウソウ。わらしべの石積みがあるのも、水際から離れたこんな可憐な者たちのそばです。目印に。
ビロードモウズイカ。その堂々とした姿は初見の人を驚かせます。花はこれから。
この地にメノウ目的でおいでになる方はこれからもたくさんおられるでしょう。でもここには久慈川メノウ教徒しか知らない秘密があるのです。ああ楽しいなあ。
↓ 真似しちゃだめよ。
↓ にほんブログ村です。