今週はエスクードを車屋に預けてます。ポカンと片肺を無くした気分です。
代車はシエンタ。お前の対極にある車だと家人に笑われました。視界広くハンドル軽くパワーなし。それなりにスパルタンだったエスクードと比べると、練習機に乗り換えた気分です。ご丁寧にリアには BABY IN CAR のステッカーまで貼ってある。
悪いクルマではないんです。でもこの車でフィールドに乗り付ける自分がイメージできません。思えば全長 4.2 メートル、重量 1.2 トン、四輪駆動で最高出力 136 馬力というエスクードに頼り切ってフィールドを駆け回る日々でした。まあ、性急な春の移ろいに追われて外歩きしすぎたと反省はしています。取りあえず春の生き物は一通り出尽くしたし、今週は静かに撮り溜めたビデオを視つつ石磨き、あるいはネタばかり貯まったブログ記事を書き進めることにいたしましょう。
西田俊英 展 in 茨城県天心記念五浦美術館(北茨城市) 松坂屋美術館ですでに開催されていたので、首都圏ではもうご覧になった方もおられるでしょう。十七歳で描いた絵で展覧会の入賞を果たした、間違いなく天才です。ミューズに選ばれ愛される天性の画家その人が六九歳でたどり着いたのが屋久島の森でした。
深淵なる森で精霊の気に囚われる。そんな境地になった人がここにもいたか。最近の私の記事をご覧の方はおや、なんて思っていただけますか。はいこの画家さん、私と同じものを見ておいでです。ううむ、この人と「聖なる森」について語り合いたいぜ…… ごめんなさいごめんなさい言ってみただけです。
聖なる森つながりで、四つ前の記事で触れたヤマシャクヤクの様子も見てきました。盗掘されることなく、無事結実していました。
たぶん何年もここで一人花を咲かせ続けているのでしょう、足元には子の実生がたくさん芽生えています。こぼれダネで増えるしかないのが何とも心もとない。そりゃあ絶滅危惧にもなるわいな。
次は絶滅危惧つながりで、水戸の市街地にぽつんと残されたニッコウキスゲとカザグルマの自生地。今年も開花しました。
カザグルマは今年も一輪のみ。いいんです、細々とでも生き残った者の勝ち。
そして「里山ホットスポット」と名付けたフィールドで昨年見つけたカザグルマの株。今年は花がない!と慌てたら、目線はるか下のやぶの中で咲いてました。うんいいぞ、そういう目立たないところで頑張ってくれ。なんて思いつつその先までそぞろ歩いていたら
う わ あ あ あ
さっきのカザグルマから1キロほど歩いた場所で、春先に一面タンポポだった斜面がこれまた一面のカザグルマになっていました。よもやこの世にこんな場所があろうとは。
本当に不思議な、そしてあまりにも特異な、森の気と里山の明るさを併せ持つ場所です。秘密にしなければ。読者の皆さまに置かれましてもどうかご内密に。
すいません今回はエスクードからカザグルマまで、過去記事と関連したいわば内輪受けのお話ばかりです。下に関連リンク貼っておきますのでお許しください。このブログ、アクセス数ではグーグル検索で全国から来てくださる方が圧倒的ですが、当の本人はいつもの読者さまに甘える形で、皆さまのお顔を思い浮かべながら書いているのでこういうことに。ボクには見えるのさ、ふふ。
最後に一つ。昨年11月末に使い始めた野帳、何と半年で使い切りました。たぶん最速記録で、自分でもびっくりです。5冊もまとめ買いしてこんなに必要かなとか思ったけど、このペースだと2年半で無くなります。せこせこした小文字で埋め尽くされた紙面を見返すと、日々何かしらしているんだという実感がわきます。おかげさまで自分らしく生きてます。エスクードがいないけど。
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