ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

いつもの原野でタネツケバナとアオイスミレが春を告げる

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 何か月ぶりでしょうか,マクロレンズ付きカメラセット「ジェニファー」とともに「いつものフィールド」に行ってみました。生物の季節の到来です。


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 とはいえ木々はまだ冬景色。


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 トウキョウサンショウウオの卵のう。産卵直後で膨らみ切っていません。そばにこれを生んだ親もいました。今年も命は引き継がれて行きます。何万年も続く生命の営み,これをヒトの都合で絶やしてはいけません。


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 タネツケバナ。田んぼを一面に埋め尽くすいわば「雑草」ですが,私には春を真っ先に告げてくれる妖精みたいなものです。ヒトが田んぼを営む前は,こんな谷筋の湿地で細々と生きていたんでしょうね。


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 タネツケバナの名の由来は「いっぱいタネを付けるから」ではなく,「種もみを水に漬け」て苗代の準備をする頃に「花」が咲くからだって。ひとひねりある名前でした。


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 田んぼにびっしり咲くさまも悪くはありませんが,私にはこういう本来の環境で生きる様子が好ましい。


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 アオイスミレ! 待ち続けたスミレの季節の先陣を切って咲きます。3月中に盛りが過ぎてしまう早咲きのスミレ。


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 その変化の早さに毎年振り回されます。今年は何とか捕まえられた。

 

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 笑いさざめくような。


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 以前「気まぐれな少女のよう」と表現しましたが,その気まぐれに振り回されるのもまた楽し。太宰治も「十二,三歳の少女の話を,まじめに聞ける人,ひとりまえの男というべし」てなことを。こういう器って大切だと思います。


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 植栽のシナマンサク


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 同じくサンシュユ。さあここから週替わりで春の花が咲いていきます。どこまで追っかけられるかな。

 

 

 これが今日の水戸ですが,この国は土地ごとに気の巡り,水の流れが異なります。皆さんのご在所はいかがでしょう。きっと,それぞれの土地ごとの春があるんでしょうね。

 

 どうか良い春を。

 

 

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