きょうも能書き長いですよー。写真だけ見ていただいても構いません。というのもカメラのレンズのお話なんです。興味のない方にはチンプンカンプンだと思うので、よしなに。
このブログで何度もご紹介しました、自慢気に。レンズメーカー・タムロンの銘玉 90ミリ F2.8 マクロレンズ。ピントも絞りもマニュアル操作、手ブレがきっちり写りこむので撮影時に三脚必須。ホレた彼女です、いくら手がかかっても楽しい。25年使ってます。カメラ本体が代替わりしても、アダプターで対応しながら使い倒してきました。私のマクロ(拡大)撮影に欠かせないパートナーでした。
さすがにそれがくたびれてきた。撮影中にアダプターが外れてレンズが転げるという絶叫ものの事態が何度か起こりました。そして最近気づいたのが
レンズ内のゴミ。10枚ものガラスを組み合わせたその内部に点々と。取り出すのは不可能、ガラス面に張り付いて振っても落ちません。写真に写りこむことはありませんが、一度気になりだすともう気になって気になって。いずれもメーカーに修理に出せば何とかなるはず、でも数万円の出費になります。…… いよいよその時が来たか。
モノを壊れるまで使うのは美徳か、資本主義への敵対行為か。その写りにホレ抜いて愛用してきましたが、もう限界。そろそろ休ませてあげましょう。
しかし困るのがその代替。マクロレンズ無しでは私の写真道は成り立ちません。レンズ選び最大の問題は「マウント」です。カメラ本体とレンズの接合部をそう呼ぶのですが、これがカメラメーカーごとに異なるのです。カメラとレンズ双方のマウントが一致しないと使えません。私はもともとペンタックスKマウントのシステムを使っていて、タムロンの90ミリもKアダプターでカメラに接続していました。でも今のカメラはソニーのEマウント。そこでKアダプターにEアダプターを重ねるという異種交配。今回ヘタり始めたのがこのKアダプターでした。もともと無理やりな運用で、不便でもありました。次は最初からEマウントのレンズにしよう。でも選択肢が無い。
Eマウントのマクロレンズで今入手可能なのは、ソニー純正のを除外すると、信州にあるコシナというレンズメーカーの110ミリF2.5 しかありません。自動焦点も手ブレ補正も無し。マイナーメーカーでそこらの量販店では扱っておらず、実物は正体不明。定価は税込み16万8000円。…… 誰が買うか、そんな大バクチレンズ。
となると残るはソニー純正90ミリF2.8。純正レンズは高価、写りもつまらないという固定観念で見ていましたが、よく考えたらスペックはタムロンのと同じです。定価は税込み16万8000円…… ってコシナのと同じじゃねえかとツッコみたいところですが、こちらは量販店で扱っているので値引きできるはずです。しかも自動焦点、手ブレ補正つき。で、
買っちゃった。いくら値切ったかはお店に迷惑掛かるので内緒ね。某デンキ水戸本店さん、言えば何でも出てくるその在庫量にいつも驚かされます。
さっそく装着。うわあ、自動焦点と手ブレ補正機構内蔵で、ドンガラが半端なくデカい。
主砲発射用意、とか号令が掛かりそうな勢いです。私のメインレンズとしての迫力は申し分なし。重いけど。
まずは据え物。先代なら確実に手ブレしていたところです。
等倍まで迫ってみます。
さらに超拡大。おお、イケるぞ。
庭に出てみます。ツバキの花芽。
仇敵・ルビーロウカイガラムシ。大きい奴で直径3ミリほど。
さらに拡大。三脚なしでここまで撮れれば文句はありません。
クサボケの花芽。さしわたし3ミリ。
こんなものかな。
絞りを開ければ手持ちでマクロ撮影ができます。
しかし三脚不要というのは堕落に繋がりかねない。便利な道具すべてに言えることです。気を付けよう。
最後に。やはりコレを撮っておこう。
玉川ざくろ。ここまで撮れました。新レンズ、合格点をあげましょう。
追記 カネあるなこの野郎、とか思わないでね。退職金が出ること前提の、自分へのご褒美です。…… ご褒美って何だよ、と自分でツッこんでしまった。
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