ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

さんぽの花

 

  
      無難な写真だねえアルファよ。


 週に何回か、家から水戸駅まで1時間弱を歩いてます。前にも記事にしましたが、ちゃんと続いています。帰りに図書館に寄ったり、それなりに有意義な日々です。先のヤブカンゾウの記事もその一環でした。


 持ち歩くのはコンパクトカメラ。たまにソニーのアルファを持ってもカバンの中。歩くことに専念して、図書館を出てから取り出します。でも今日は最初からアルファ片手に、道すがらの花々を撮ってみようかと。

 


 ツタの絡まるバーの店先に一面の粉粉。

 


 ははーん。

 


 これです。ツタの微小な花の、その花びら。ツタはこう見えてブドウ科です。この科の花はみな小さくて、開花するとすぐに花びらが脱落します。短い開花期間の、その面白い瞬間に巡り会いました。

 


 これは公的な花壇でなく、私的に置かれたもの。日本人の、特に一般庶民の花好きは、幕末に訪れた外国人も驚いています。そういう心の余裕のある社会でした。今はどうなんだろう。

 

  
 アシナガバチの来訪。花の蜜ではなく、幼虫の餌にする小昆虫を探しています。大通り沿いですが、小さな生態系ができています。

 


 商店街の花壇スペースは市が整備したものでしょうけど、管理は各町内に任されているようです。時にそれが各店舗に丸投げだったりするようで、ある店先の花壇には、驚くべしハンゲショウが植えられていました。

 


 南町の花壇にベゴニア

 


 こちらのベゴニア、高いところは良いのですが、メヒシバやらスベリヒユやらの雑草に包囲されてヒーヒー言ってます。まあ頑張れ。

 


 キンシバイ。冒頭の写真はカメラをオート設定のままで撮りました。どうだい、誰も文句の言えない写真になったろう? ええい、誰がカメラの言いなりになるものか。

 


 銀杏坂の閉店して久しいお店のドア。内に外に、ツタバウンランにいいように絡まれてます。ヒトの世が終わった後の風景。こういうのに心惹かれます。

 

          
 駅前ペデストリアンデッキの花壇はいつも花盛り。今はハナスベリヒユの天下です。

 


 特にこの花色が好きです。色というより、この微妙なテカリが目を引き付けます。先日のアマにもこのテカリがありました。もう一つ、モンシロチョウのメスの翅にも。モンシロチョウは人の目には雌雄とも白ですが、メスだけが強く紫外線を反射します。昆虫の眼は赤が見えない代わりに紫外線を何らかの「色」で認識します。モンシロチョウは実は雌雄で全く色違いなんです。…… このハナスベリヒユも、虫が見たらはっきりした色模様で蜜の位置が示されているんじゃないかな。

 


 わああ、図書館前の土手が草刈りされているうぅ。ここにオニユリがあったのにぃ。

 


 ヤマユリはしっかり残されています。夏の除草作業で、茨城では大抵、ヤマユリだけ刈らないという配慮が成されます。するとよく似たナルコユリも残されていたりして、ああ区別できなかったんだなあなんて。不運にもオニユリは区別されてしまったようです。…… いえ作業の方々に文句言っているわけじゃありません。ヤマユリを残すだけでも大変な手間でありましょう。むしろ感謝しております。

 


 愛されてるなあ、おまえ。

 


 帰路の商店街のアーケードの下、ふわりふわりと舞うチョウが。あっあれはアサギマダラではないか!とバッグに仕舞ったアルファを取り出す余裕は無く、コンパクトを構えて連写。よく見たら侵略種アカボシゴマダラでした。騙された。というかアカボシゴマダラのこの文様と飛び方こそ、毒蝶であるアサギマダラへの擬態なのです。それにしても騙された。慌てて損した。

 

  
 歩道の花壇に思いっ切り堂々と、これはシンジュニワウルシ)の木。あのーこれすぐに伐らないと大変なことになりますよ。とんでもない攻撃的外来種ですよ、マンモスフラワーですよ。個人的にはこの場所がどうなるのか面白そうなので放っておきますが。

 

 


 カメラをこれ見よがしに持って街を歩くなんて浅薄な真似、正直恥ずかしくもあったのですが、いろいろ撮れて楽しかったのも事実です。自分の見たものを記録し続けるのが私の写真スタイル。たまにはこういうのもいいかな、なんて。

 

 

 

 

 


 

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