盆も終わりの蒸し暑い日、八溝山に行ってきました。
目的はこの木々の奥、アオフタバランという野生蘭の花を撮るため。小さな小さな、森の奥にひそやかに暮らすそれこそ小人か妖精みたいな山の住人です。一度だけ花期に巡り合った時の写真は、USBメモリーとともにぶっ飛びました。リベンジです。
…… ありませんでした。林床にかなりの株があったはずなのに、それこそ1本残らず消滅していました。真っ先に疑ったのは盗掘です。以前に場所を晒してしまいました。とても園芸的におカネになりそうな花ではないので油断しました。自然消滅という可能性もあります。いずれにせよ今日は諦めるしかありません。
林床をごそごそ這い回っていたらやたら声のきれいな小鳥が飛んできました。ヘタクソな鳴きまねをしても逃げなかったので横顔を一枚。すんませんこれウグイスでいいっすかあ?
※ ヤブサメだそうです。旅ねこ様ありがとうございます。
ウスタケ。毒キノコですが凶悪なものでもありません。これもまた山の住人です。
オオヤマハコベが直径数ミリのジミな花を咲かせています。やたらフレームに割り込んでくるアリがいて
シワクシケアリでいいのかな。この小さな頭に脳細胞がいくつあるのか知りませんが、こいつなりに一生懸命仕事してます。お邪魔はしません。
霧とも雲ともつかないものが昇ってきました。さすがに下界より気温は低くありますが、高湿度で快適とは言い難い。もう山を降りることにします。今日はそういう日なんだなあ。
帰路、通り道なので富岡橋に寄ってみました。GW時にはゴミを残すような人たちが寄せ越しましたが、このお盆は台風の接近もあって静かだったようで、河原はきれいです。ご家族連れが憩っておられました。 … 以前、関係ない記事の最後にさりげなく、1本だけあるヤナギハナガサの根元にメノウがありますよと書いて、さて持って行っていただけたかなと、それが確認したくて。
肝心のヤナギハナガサが枯れかけていて、もう良い目印とは言えないのですが、その根元を見てみると、私の置いたものは無くなっていました。
ではこれは何だ。
久慈川本流系のメノウ、玉髄がまとめてありました。この真ん中のなど透明度もあって、欲しい方はお喜びになるのではないでしょうか。…… つまりこれ、誰かが河原で拾われたものを置いていったのでしょう。ひょっとしてそれは私の記事を見て、私の置いたものを手にした方が、代わりにどうぞと置いたのでしょうか。え?え?ひょっとしてこれ
わらしべ イベント
ってやつですか。
おお、なんか感動的。こんなコミュニケーションもあるものか。
よしわかった。教祖が傍観しているわけにはいきません。手持ちのコレを
置いていきましょう。以後もここには必ず何か置きます。どうぞお持ちください。いえ、代わりにもっといいもの置いて行けと言うのではありませんよ。久慈川においでになった心ある方の、何とはなしの交流の場になればうれしく思います。
問題は目印のヤナギハナガサがほぼ枯れたこと。別の目印を考えるべきか、これでいいのか。うーむ。
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