ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

石切山脈と筑波海軍航空隊、もしくはモンブランと特攻隊員

 

 東北に大雨を降らせた前線が関東まで降りてきました。今日は雨です。気温が10℃も下がって驚いています。


 先日、人の付き合いで笠間市内を巡ってきました。と言ってもややマイナーなスポットです。

 


 石切山脈。山ひとつまるまる花崗岩の採掘場、そこが有料で見学できます。

 


 ここから先は300円。

 


 採石場跡に水が溜まった池。「地図にない湖」だそうな。

 


 あと見ることができるのはモニュメント的加工物の数々。

 

      
 個人的にはむしろ、石材の加工場が工場っぽくていい感じです。


 実はここに来た本当の目的は、場内のカフェのモンブランSNSで評判とやら。


         コーヒーとのセット。1800円。


 地元の栗を使っているそうで、確かに美味でありましたが…… 値段を見てココは銀座かよ、とか思ったり。まあ、私はもう来ることはないでしょう。


 あ、従業員の方はみな接客も良くて、このモンブランが目的なら問題ございません。売り切れにご注意ください。

 


 早々に次のスポットへ。笠間市街を横断して旧友部町地区。

 


 「こころの医療センター」の敷地内に残る、これが旧筑波海軍航空隊司令部庁舎。

 

  
 筑波山からは遥かに遠いのですが、霞ケ浦航空隊の分遣隊として1934年に開設されました。多数の練習機を備えた操縦教育のための基地でした。大戦中は局地戦闘機紫電」の飛行隊も配置されていたそうです。すべては時のかなた。

 


 敷地内、新しい施設と古い施設が混在して独特な空気感が漂います。ここはぜひ屋内展示を見学せねば。

 


 大戦末期、ここは特攻隊員の練習基地でした。操縦桿など触れたこともなかった入隊直後の若者たちが、ここでわずかな飛行訓練ののち特攻に赴き、戦死していきました。本当に、みな若い。

 

   
 イケメンな方も。生きて戦後にあれば、楽しいこともあったろうになあ。

 


 飛行服。

 


 「永遠のゼロ」の主人公のモデルになった方。不沈艦エンタープライズに突入し、これを大破させました。

 


 で、ここは映画「永遠のゼロ」のロケに使われました。映画セットの机やベッドがそのままに残されて、当時の姿を再現しています。以後、様々な映画やドラマの撮影に使われていて、実はあの「映像研」もここで撮られてました。へー。

 


 今日は見学しませんが、広大な敷地の一部には、大戦末期に掘られた地下司令部の遺構も。最近も新たな地下遺構が発見されてます。

 


 南からの熱風が吹きすさび、でも空の色は秋めいて。立秋を過ぎると確かに季節の移ろいが感じられる、そんな1日でありました。

 

 

 

 

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