ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

茨城県自然博物館・石展/石好きよ損はないぞ

 


     このブログでおなじみ、茨城県自然博物館。今回の企画展は石!


 常設展示もたっぷり見ごたえがあります。でも今日はすっ飛ばして、企画展会場に直行だあ。

 


 入り口にして、もう外からすげえのが見えてます。

 


 どかん。超巨大アメジスト晶洞だあ。ブラジル人もびっくりだぞ(たぶん)。

 


 小学生のアタマと比較してください。ひとかかえ、くらいまでの大きさならよく見かけますが、子ども丸ごと二人分はあるぞこれ。

 


 来場者をいきなり驚かすアイキャッチとしては最高です。さらに驚くべきは、何と個人蔵なんですよコレ、おいおいおい。…石好きの大金持ちというものがこの世にはいるらしい。

 


 このエントランスにはさらにラベンダー翡翠

 


 菊花石。彫刻じゃありませんよ。本当にこういうものなんです。

 

   
 さらに背後に巨大煙水晶。どっかんどっかんカマして来ます。

 

      
 次の展示室も大変なことに。中央にアーチストの手になる巨大水晶オブジェ。

 


 周囲に世界中から集められた巨大結晶。

 


 宝石コーナーまで。老若問わずすべての女性が足を止めます。

 


 もうこの最初の2室でテンション爆上げです。息もつかせずとはこのこと。この時点で今回の企画展は大成功と言っていい。

 


 このコたちが案内役。


 とにかく今回のテーマは目にも妙なる美しい鉱物の展示にあるようです。火山岩やら堆積岩やらの無粋な岩石を並べたりしない。ひたすら「美しい」を基準に選ばれた鉱物たちの饗宴が繰り広げられてます。そうです一般人が喜ぶのはこういう企画なんです。担当した学芸員さん、その思い切りというか割り切りというか、お見事です。

 


 平日は小学生の校外学習で引きも切らず。幼稚園は遠足かな。行動制限が緩和されてよかったね。

 


 どれだけ多くの子どもが、ここで人生を変えるような出会いをすることになるんだろう。この博物館にはそれだけの力があります。

 

         
 ここの唯一にして最大の問題は、ほとんど県境にあることです。私鉄線の駅から10キロ以上離れていて、自家用車しか交通手段なし。不便すぎて来たことない県民多数。客の大半は埼玉・千葉・東京ナンバー。なんでこんな場所に作ったかというと…… 実にお恥ずかしい、東京近郊でありながらいかに茨城が後進県かという理由がまことしやかに流布しているのですが、人に迷惑がかかるので今は言いません。今はね。


 おっといけない、まだ石展の解説が終わってませんでした。


 ダイヤモンド、トパーズ、コランダム(ルビー&サファイア)などの人気宝石にはそれぞれに独立した展示コーナーが作られてます。写真なくてすいません。ダイヤモンドを食い入るように見ていた小学校低学年の女の子がお母さんに「ねえ、私もこんなのもらえるのかなあ」と尋ねて、お母さんが「そうね、頑張ってステキな女の子になればもらえるわよ」なんて聞いた風なやり取りをしていたので、「このとき少女は、まさか自分が女海賊になって他人の財宝を奪うことになるとは夢にも思っていなかったのである」とナレーションを入れました、心の中で。うひひひひ。

 


 ざくろ石コーナーもありました。世界中の美麗かつ巨大な結晶に混じって、つくばのざくろ石がありました。うわあいっぱい。個人から寄贈されたものだって。

 


 ざくろちゃん解説中。

 


 蛍石コーナー。きれいな八面体がずらり。

 


 蛍光鉱物コーナー。いつもは常設展示のほうに置いてあります。みなさん歓声を上げていました。うん、初めて見ると感動するよね。

 


 そして嬉しいことに水晶コーナーが。

 


 紫水晶煙水晶。

 


 ジャスパーオパールもちろんメノウ。

 


 アワビがひっくり返ったみたいな、これはブラジルの晶洞水晶付きメノウ。

 


 オパールはオーストラリアのを。

 


 大子の玉髄もありました。

 


 これとは別に茨城の鉱物コーナーもあって、高取鉱山の鉄重石や玉川メノウが。わしこれ持ってる、なんて呟いてみたり。

 


 茨城の鉱物として有名なのは常陸太田・妙見山のリチア電気石。この標本は重さ数トンあるので運べなかったか、常設展示のいつもの場所にありました。

 


 常設展示だけでもおなか一杯になる博物館ですが、今回の石展は石好きならばぜひとも見るべき。見ごたえは私が保証します。もちろん他県の人大歓迎です。お子様の情操教育にもぜひ。前述したように車でしか来れませんが、駐車場は十分にあります。会期は1月29日まで。土日祝は要予約、スマホで簡単にできます。年末年始の休館にはご注意を。

 


 子どもたちが帰っていく。いい思い出になったかな。色も形も様々に美を競う鉱物の、2つとして同じものがないという不思議を胸に刻んでくれた子が、きっといる。

 


 こんなに不思議で美しいものが、今も人知れず大地にある。それだけで、この世界はまだ捨てたもんじゃないと思えるのです。

 

 

 

 

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