ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

今年のツクツク森

 先の大雨後の記事、削除しました。避難や家屋の被災、人的被害まで出たとのこと、能天気も度が過ぎました。お詫び申し上げます。はてなスターを下さった皆さま、ごめんなさい。


 そして今回の記事、【イモムシ注意】【ヘビ注意】【虫注意】なのです。これもごめんなさい。

 


 年に一度のツクツク森、今年も大きく出遅れて、今日9月7日になりました。今年のツクツクボウシの初鳴きを私が聞いたのは立秋から三日経った8月11日。それを寄主にする冬虫夏草ツクツクボウシタケの発生状況を調べるならその頃が良かったのです。


 でもさー今年のこの暑さでしょー。森に潜るなんて正直やりたくなくてさー。


 というので前線が南下して一時的に涼しくなるという今日になったのであります。この根性なしが。まあ一個体でも見つかれば十分です。

 

 

     
 ここはどこ。巨樹の茂る良き林相ですがツクツク森じゃありません。昨年つくば方面で良さげな場所を見つけた、そのうちの一カ所です。今日は三カ所を巡ってツクツクボウシタケの発生状況を見るつもりです。でもここはハズレ、目ぼしいものは見つかりませんでした。

 


 ニカ所め。ここも良い森です。さあどうかな。

 


 見つけました。ツクツクボウシの羽化直前の幼虫から発生する冬虫夏草ツクツクボウシタケです。新産地追加成りました。

 


 うぎゃあ出たああ。ジャコウアゲハの終齢幼虫。普通は道端のウマノスズクサを食草にしますが、つくば周辺では森の林床にオオバウマノスズクサがあって、しばしばこの不気味可愛いイモムシに出会います。

 

    
 三カ所め。水戸まで戻って、ようやくツクツク森です。頭を下げて手を合わせてから入山。

 


 林床をごそごそ這っていくと

 


 あったー。今年も発生してました。

 


 大幅に発生期を過ぎてますが次々と。採取するのはキノコ観察会で参加者にお配りするため。良い啓蒙になるのと、何よりとても喜ばれます。

 


 哀れ、幼虫が脱出口を開いたところでキノコに食われました。ツクツクボウシの幼虫期間は3~4年だそうですが、こんな最期を迎えるとは思わなかったろうなあ。

 


 森で見たものその1,キノコ。テングタケ科っぽいけどよくわかりませんでした。

 


 その2、カヤラン。高いところから落ちました。運命も尽きました。林床では生きていけません。

 


 その3、マムシ。ここはいるんだよなあ。この写真では大きさがわかりませんよね。左手前のテイカカズラの林床葉と比べればわかるんですが、このとぐろを巻いた直径が五センチくらい。手のひらに乗せると手の方が余ります。いや小さくて小さくて可愛いことったら。棒で突いても固まったままだったし、本気で手に乗せて連れ帰ろうかと。幸い今日は理性が勝ちました。

 


 今年もツクツク森は深かった。

 


 今日の収穫。観察会の参加者二十人として、おひとり様1本か。カメムシタケを付けてあげよう。

 


 幼虫の前足が見えてる。

 


 この複眼で太陽を見ることはかないませんでした。

 


 一日でフィールド三つなんてフツーはやりません。気候が良かったから行けたのです。結局この日は最高29.8℃、最低22.1℃。前後の晴天の日は軽く30℃超えですから格段に涼しい日と言えば確かにそうだったんです。でも驚くべし、平年値だとこれ8月20日の気温。へえ水戸の八月ってそんなに涼しかったんだあなんて呑気なことも言ってられない。北海道でさえ連日猛暑日のあった今年の夏、いやでも記憶に残ることになりそうです。

 

 …… ってゆーかー、この夏のクーラーの電気代はどうなってしまうのだー

 

 

 

 

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