美しいものをご覧いただきます。
このブログでおなじみ、常陽史料館。いつもは会期の終わりごろ行って役に立たない紹介記事を書いておりましたが、何と今回は初日来場です。作家の先生が入り口でお出迎え、会場はお身内の方々で賑わう中の、場違い感甚だしいおっさん登場です。
例によってまったく存じ上げない作家さんでしたが、ポスターを見てこれは凄い作品を創られる方だと直感しました。行かねば。こんな出合いを用意してくれるのが常陽史料館のありがたいところです。
いつもエントランスの階段上から俯瞰写真を撮りますけど、警備員さんが2階から撮ると視界が広がりますよと教えて下さいました。おお確かに。
まず広くはない会場を一通り拝見しました。これは期待通り。ぜひご紹介しなければ。…… 何でもかんでも片っ端から記事にしているわけではありませんよ。そんな安っぽいことはしてません。この世の宝と思ったものだけをご紹介して、読者の皆さまにおおと言っていただく、それが目的です。水戸くんだりまで来てくれとは言いづらいけど、こういう芸術家がおられることをまずは知らしめたいなんて。
このためにカバンに忍ばせた重い重い大口径ズーム付きのカメラを取り出します。あ、今日も家から歩いてきてます。
会場正面で迎えてくれるまさに看板作品。
この右の女性がもう、どこから撮っても美しい。シャッター押す指が止まりません。
なんてバチバチ撮りまくっていたらさすがに怪しまれました。作者の日高先生がおいでになって、あなたは何ですかてなことをお尋ねになられました。あわわわブログで紹介したくて、なんて答えたら、アップや鮮明な写真は控えてほしいとのこと。作品表面の仕上げ具合とか傷とか、制作時のアラが写り込むのがよろしくないようで、女性を撮るときに毛穴が写るのを嫌がるような心持ちと理解しました。了解です。っていうか、作家じきじきに写真に注文が付くなんて、なんかわし一丁前のカメラマンみたいじゃん。← 馬鹿ですねえ
まあお任せください。最初からちゃんと女性を撮る要領で、露出をプラス気味に、絞りは開けてピント甘めに撮っております。このためにクソ重い大口径レンズを持ってきたのであります。
個人的にはこの慈母を描いた作品群が、何と言うか、ナラティブでありました。
基本的には静謐感を漂わせる作風ですが、こんな動きのあるものも。
パステル画じゃありません、塑像ですよ。作家ご本人もこだわっておいででしたが、このきめ細やかで滑らかな質感は拡大しても損なわれるものではありません。
この表情も好き。
本当はもっとご紹介したいし、写真もあまり縮小したくはありません。まあご迷惑の掛からない範囲ということで。読者さま、お気に召す写真はありましたでしょうか。こんな作品を作り続ける作家がおられることを、どうかお知り置きください。ちなみに会期は11月12日まで。
↓ 過去記事。ページ右上に、新たにカテゴリー「常陽史料館」を作りました。資本関係はありません笑。
↓ ランキングサイトです。