水戸の気温が一か月で5度下がりました。それでも平年より4度高い状態で…… 気温の話はもういいか。月イチ定番、おさんぽ報告です。
困ったのはお散歩のときの服装です。炎暑のあいだ上は冷感のある化繊のTシャツ(同じの4着持ってます笑)に水冷ベスト、下は家では短パン、外では通気穴の開いたライダーパンツ。ほぼひと夏同じ服装、というかそれ以外を着る気になれなかった。おっさんなりにガラものTシャツやらカッターシャツやら夏用ジャケットやらを持っておりますが、このままでは一度も袖を通さぬままコロモ替えです。ううう。
お散歩自体も、暑いさ中は駅と家を往還するのがやっと。涼しくなった月末、ようやく本来の寄り道やら遠出ができるようになりました。
往路の表通り、一カ所だけムクゲがあって、花を付け始めました。
歩道のすき間にコニシキソウかな?とよく見たらこ、これは今どき希少な在来種ニシキソウではないか! と写真に収めて、よくよく観察したら謎の外来種アレチニシキソウでした。この仲間はどんどん新顔が現れて、もう何が何だか。
南町三丁目の花壇にナツズイセン。個人商店が奇跡的に多く残っている町内で、店の前の花壇がよく手入れされて、ついでに面白いものがよく植えられています。先日また一軒、個人商店が店を畳みました。
代を重ねたお店が次々と消えていきます。建物を取り壊すにもお金がかかるし、暮らすには不便な古い商家なので、廃業後は無人の廃屋に。そんな店の前は草木のやりたい放題です。ここは表通りというのにヨウシュヤマゴボウが大繁茂してました。
こちらはクチナシが放置され、カイガラムシとオオスカシバで見るも無残な姿になり果てました。街中でもオオスカシバって来るんだなあ。
これも廃業した大店の店先に、一列に鳥のフン。はてな。
軒の上の室外機スペースがハトのおうちになっていた。
そういう逞しい連中がいる一方で、よく道にアシナガバチが落ちてました。水を掛けてやると元気になって飛んでいきます。炎天下に働き過ぎて熱中症なんて、人間みたいなマネはしちゃ駄目だってば。
暑くても、空の雲に少しずつ秋の色が見えて
帰路に通る木陰の道に、ハラビロカマキリ。
エビヅル。
ビナンカズラ。
なぜ歯ブラシ。
エノキの実。
オニグルミ。実りの季節が近づきます。
涼しい風が吹くようになると行動半径も広がります。少し足を伸ばしてみました。
ここはバイパスが水戸市街から低地へと降りていく高架の下。住宅地の近くながら周囲の鬱蒼とした森に隠されて、不良少年がたむろしたり浮浪者が住み着いたりするには格好の場所です。それが野良犬さえいない。えらく暗くて、何と言うか禍々しい空気が漂います。
カメラのピントが合わないのは暗さのせいだと考えたい。じつは道が通る以前の子供のころから知る場所ですが、遊び場ではありませんでした。「カニ山」と言われ、大人たちから行ってはいけないと言われる場所でした。マムシが出るから、というのがその理由ですが、いまこうして見ると理由は他にあったような気がします。
昔からある、住宅地へと出る道。この寒気は何だろう。
やっぱり、と言うべきか。出口には結界が張られてました。
そして出たところにお地蔵さま。咲き誇る冥府の花。もちろん手を合わせました。ああやはり何かある土地だったんだ。もうここに来るのはやめましょう。
今なら、当時の大人たちの配慮を理解できます。町中の禁足地、不穏な闇に包まれた場所でした。…… ごめんなさい、楽しいお散歩報告のはずがおかしな終わり方に。まあそれも含めての、自分の足を使った日々の探検記録、それがこのブログです。
昔から知る土地にも、歩けば発見がある。お散歩が楽しい季節です。
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