10月初めの深夜アニメ新番組チェックも一段落し笑、秋の野に出てみました。
市街地近く、猫がいました。猫には好かれないタチですが、こいつは声を掛けたら寄ってきました。
寄っては来ますが、初対面の人間にまとわりつくような無礼もいたしません。飼い猫かどうかわかりません。ただ人との正しい距離感を知ってます。
立派な栗の木があって、実がたくさん落ちていておお、とか言っていたら
近所の老人が現れて、私の姿を見ると慌てて木の下に駈け寄って栗を拾い始めました。オレの栗だ、と。…… 図書館で、床屋で、こういうみっともない年寄りによく遭遇します。とにかく走って追い越して得しようという、団塊の世代ってこんな人ばかりです。昔のような年相応の器を備えた大人たいじんはいません。こちらも親切にしてやる価値はないと割り切れるので問題はありません。
それにこの世代、下手に話しかけるとこちらの素性を知ろうとぶしつけな質問を畳みかけて来るのでこれも不快。今日のこの老人もそうでした。猫の方がなんぼかマシだな。
失礼しました。どうも今日は人間の相手は無理のようです。秋の野に専念しよう。
カントウヨメナ。野菊の種類が多い西日本と違って、このあたりでは紫の野菊と言えばノコンギクかこれです。
見分け点は葉。裏をさわってざらついたらノコンギク、違えばカントウヨメナ。
秋の野に野菊は欠かせません。こんな変な写真見せといて何言うか。
キツネノマゴ。あぜ道を埋め尽くす雑草にこんな顔があることを知る人は少ないでしょう。
やぶの中にホトトギス。このあたりに野生はなかったと思うので、どこからか逃げ出したものです。
ミズヒキといえば暗い林下に赤い砂を散らしたように咲いているのが風情ですが、花の一つを拡大すればさながら紅玉です。
山の方に視点を移します。と言っても市内ですけど。おがくずから群生するのはベニヒダタケ。そういえば次の日曜はキノコ観察会であった。
キタテハどーこだ。
完璧なる保護色の翅裏。この姿で過酷な冬をやり過ごします。猛暑のあとには厳寒の冬、となんとなく経験則で考えてますがじっさいどうなるんだろう。
セイタカアワダチソウもひとり立てば秋の彩り。そういえば花が愛でられるキリンソウの仲間でした。何事も群れると価値が下がります。
ヤマハッカにアブが訪れました。
香気はさほどではない、と図鑑は言うのですが、この接写のために近づいたら漂う芳香に一瞬現世を忘れました。
ヒヨドリバナがそちこち咲く中に、見事なピンク色のがありました。ヒヨドリバナは旅する舞姫アサギマダラの好む花です。
代わりに、というわけではなかろうけど、というかかなり勘違いがあるようだけど、この異形の虫はブドウトリバという蛾です。骸骨のような翅、トゲだらけの長い肢、西洋の死神みたいで不気味です。花とマッチしません。観音さまを置くべきところにガーゴイルを置いたような違和感。そう言われても困るだろうけど。こいつはどうやって冬を越すのかな。
コシオガマが咲いてます。小さな半寄生植物です。
カラスウリって真っ赤だな、という感覚を共有できるのは決して日本全土ではありません。このブログがどこで見られているかわからないので、片寄った季節感を押し付けないように気は遣ってます。南島や北辺の皆さま、あら水戸ではそうなのね、くらいでお願いします。
瞬く間に日が傾きます。季節は進み、やがて山野から色彩が失われて行きます。冬至まで2か月、10月のここはたそがれの国、たそがれの園。
↓ 昨年も同じような記事を書いてました。進歩ないなあ。
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