写真70枚の大長編になりました。どうぞお時間のある時に。
町内会の労働奉仕、今月はプランターのコキアの引っこ抜きとイチョウの落葉のかき集めでした。誓ってそういうキャラクターではないにも関わらず、老人たちに従ってきちんと働きました。もちろんタダとは言わず、お寺の入り口にある木が月桂樹だったと半世紀を経て知って、駄賃代わりに三枚ほど頂きました。いま書斎で柔らかな芳香を放っています。
さて続いております「駅までさんぽ」。週2回、自宅から駅まで片道4キロを往復しております。いつもは月ごとに一つの記事にして翌月の頭に公開してますが、年を跨ぐのも微妙かなと思いまして。
月初めの水戸のトピックスと言えばこのG7国際会議。
当日は近県から集められたおまわりさんでそれなりに物々しく
ゴミ箱の不便くらいは協力しましょう。
大過なく終わりました。そんな会議があったこと、まったく全国ニュースにはなりませんでした。知らなかったでしょ? 個人的にはイベントで騒がしいことが嫌いです。万博だろうがオリンピックだろうが。
師走にユキヤナギ。路傍では植物も季節を掴み損ねています。
おなじみ南町三丁目の自由な花壇。百日草が咲き残ってます。
対して、街区を一つ進んだ南町二丁目はぴしっと統制がとれた花壇です。まるで血液型がB型からA型に変わったように、と言ったら障りがあるかな。ちなみにボクB型。
さらに一丁目に歩を進めると花壇もお店も放任状態。雑草のヨウシュヤマゴボウがこれほど堂々と実っている表通りってそうないと思う。
そして駅前。水戸の駅ビルに写る風景が少しだけ異界感があってつい撮ってしまいます。
これもおなじみ図書館前。イチョウが盛大に葉を落としました。
ハトがいっぱい。地面をつんつん。
お目当てはこれ、エノキの実。
鳥も日々のシノギに苦労する季節になりました。…… もう少し目つきが可愛ければなあ。
ビルの外壁工事の外階段。高所恐怖症の私は見ただけで足がすくみます。
ユリノキの羽付き種子(翼果)がたくさん落ちてました。
ハンテンみたいな葉も。
ぐっと見上げると水戸城のふちに大木があります。
別名チューリップツリー。チューリップみたいなのは花だけど、果実も似ています。たしか牧野富太郎が他の学者とモメた木です。
通りすがりのお宅に、ひと冬分の薪が積まれてました。いいなあ。薪で暖を取り、さらにロケットストーブで煮炊きまでするなら究極のグリーン・エコ。そういう生活に憧れますが、自分で雑木山を持っていることが大前提です。
道筋に一か所、街路樹がアオギリの所があって…… ご存じでしょうか、あの巨大な葉。落葉したのが片付けられないと、国道の歩道がなんかニューヨークの裏町みたいです。
季節は進み
途中の解体工場の前に、トレーラーに乗せられたバンド美少女。おお可愛いじゃないか、と前に回ったら
あああ~
不運なことになって、手放されたのね。二日後にはエンジンのない姿で積まれてました。元のオーナーさんが見たら泣くだろうな。いや明日のわが身です。愛車エスクードにこんな目に遭わせたくはないなあ。
江戸時代からの庭園「保和苑」を通って帰ろうとしたら、竹藪を登る道が付けられていました。うふふふ、そうかここを行けということね。
出た場所は墓地。ああ呼ばれてしまった。
古く由緒ある墓所が並ぶ武家町の郊外ですが、ここは元の寺院も廃され、管理者はいるものの荒れ気味です。
でもこんなものも。山村暮鳥 の墓。暮鳥の生まれは群馬県、大洗で没したと書く資料は多いのですが、墓所が水戸にあるとは。
荒れた墓が並ぶ中に、ここだけは清められ、花が供えられていました。今でもファンクラブがあるそうです。
さてここから大通りに戻ろうとするのですが、ちょっとここは危険な街区です。昭和のどこかで時間が止まっているような空気感。思わずここはどこだと呟いてしまいます。
次から次へと、何と言うか、滋味溢れる物件が姿を現します。
保和苑への裏口も見つけてしまった。子どものころからの遊び場なのに、こんな道を知りませんでした。
さあそして今月の散歩最大の景物が現れます。展望台? 五角堂?
袋小路のドン突きになんかある。なんかあるぞおお。
全景。
展望台。
確かに眺望絶佳。
手作りの案内図。
でもすいません。この造りは高所恐怖症には無理です。
そして男の隠れ家、五角堂。「ご自由にお入りください」と。
中は…… おおお、ソファーにテレビ、張り出し窓まで完備。
テレビで紹介されてます。へえ舞の海が来たんだ。
裏にはトイレまでありました。どうやら入り口に案内板のあった家のご主人が独力で建てたらしい。ああ、こういう人っていますよね、男の夢で凝り固まったような人が。ずっとお元気に、この男の城を維持して頂けたらと心から思います。
月末、とうとう冬至を迎えました。
気温は氷点下。あの炎暑の夏が遠い夢のようです。
さらに一週間後の自撮り。
街なかの幼稚園を塀越しに。イトコが通ってました。園庭にこんな立派な木があることは知らなかった。
三丁目の百日草も、どうやら百日を超えたようです。
ハナミズキも葉を落としつつ
マンションの陰になる二丁目の歩道、人々も凍えます。
クリスマスを過ぎてなお聖夜をことほぐ雪だるまたち。もう引っ込めてやってくれい。
駅前で当たり前のように越冬するハクセキレイ。落ちていた菓子をついばんでいたのを邪魔してしまった。
駅ビルに映る異界の空。2023年が終わります。
「駅までさんぽ」の記録にと続けてきたこの「お散歩まとめ」記事ですが、季節も一巡したこととて、ここで一区切りといたします。だいたい見るべきモノは見てネタが尽きたように思えるし、何より読者さまにまたコレかいとか言われそうだし。おもろいもん見たらその都度単体で記事にしますね。来年はそんな感じでよろしくお願いいたします。
↓ 炎暑の頃。