ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

4月19日の接写

  

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               嵐の翌日。

 

 写真が下手になった,とは最近痛感するところです。今日は90ミリマクロでお花の写真を撮って,少し鍛錬しようかと。晴れたし。

 

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 とはいえちょうど春の花の端境期。花期の長いニリンソウだけがアネモネ属を代表して花を見せてくれています。イチリンソウにはまだ早く,アズマイチゲにはもう遅い。

 

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 ジロボウエンゴサク。この類の花の造形,いくら見ていても飽きません。

 

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 カヤラン落ちてた。着生ランのうちでは普通種。花芽をたくさん付けたのに,哀れ落下してしまいました。木の上にでしか生きられません。

 

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 開花までは行き着くでしょう。このつぼみを大きく笑顔のようにほころばせて…… でもきっとそこまで。徒花あだばなのさだめ。

 

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 クモランもあった。同じ着生ランです。見えている植物体は実と根だけ。実はすでに弾けて粉のような種子を散らしました。小さな小さな子供たちは,いったいどれだけ生き残れるのか。

 

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 木の杭の上に名も知らぬコケが命をほとばしらせていました。これもまた繁殖の盛り。雨の翌日の陽光,植物が歓喜しないわけがない。

 

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 アオキの実が美しい季節ですが

 

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 その実の元,アオキの花も今が盛りです。これは雄花。…… 読者様のデバイスの画面上でどれだけご覧になれるかわかりませんが,表皮細胞が一個一個写ってます。すごいぞ90ミリマクロ。

 

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 さらにそのアオキの葉の上に着生するカビゴケ。ミクロな大きさですが立派にコケ植物なんです。これもまた,必死にそして誇らしく生を営むもの。

 


 …… いつにも増してマニアックな写真のオンパレードになってしまいました。写真の上手い下手というより被写体選択のレベルでおかしい。さすがに自分でも呆れました。何事かを期待した方,本当にごめんなさい。

 


 もし無事にこのコロナ禍をやり過ごせたとして,この今日の植物たちの写真を,のちの私はどう見るでしょうか。人界で悪疫が猖獗しょうけつを極める中,花々は変わらずその生を謳歌していました,とか。

 

 

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水戸内原イオン最後の夜,スターバックスでメッセージをもらった話

 

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 土曜の夜の憩いのひと時,「三太の湯」とその後の水戸内原イオンぶらぶら歩き。私の命の洗濯でした。

 

 その三太の湯は3月から休業しています。人が集まって濃厚接触するのがお風呂屋さんですから仕方がないのだけど,何だろうこの喪失感は。


 茨城県もとうとう感染者が百人を超えました。最初の3人は海外からの帰国者,以後は病院関係者や会社員,その家族を通じて東京方面から持ち込まれたものです。本当に勘弁してほしい。先日那珂市の70代の夫婦が感染したのですが,横浜に住む息子家族が遊びに来てうつしていったのだと。厄災はすべて県境を越えてやってくる。たぶんこの息子,子供が退屈してるから茨城にでも遊びに行こうなんて思い立ったのでしょう。そもそも外出自粛とは自分が感染しているという大前提があってそれを他人にうつさないためのものです。何の根拠もない「自分は大丈夫」という慢心。本当に本当の意味での馬鹿。親殺しでもするつもりだったのでしょうか。


 都会の人間はみんなこんな発想で茨城に押し寄せているのでしょう。魚市場とか川べりのオートキャンプ場とかパチンコ屋とか。台湾では新規感染者ゼロになったそうだけど,東京圏を封鎖しない限り日本では無理でしょう。まずはあの首相夫人をどうにかしなくては。


 ……なんて言っておいて,以下は出かけた話なんです。矛盾しているか否かの判断は,読者の皆様にお任せします。


 首都圏からの輩が押し寄せていた茨城のパチンコ屋も休業へ,そしてついにイオンの専門店街も土曜日から休業です。再開は未定。もうしばらくはイオンを歩けなくなります。金曜の晩,必要もあって見納め,歩き納めに行ってきました。大嫌いなマスクをします。予防効果はありません。自分の飛沫を飛び散らさない,ただそれだけのためです。

 

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  平日の夜ということもあって人影はまばら。


 必要な買い物を済ませ,次に行ったのがヴィレッジバンガードを少しアダルトな品揃えにしたNEW STYLEというお店。書籍の品揃えのセンスの良さにいつも感心しています。

 

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 前から気になっていた本を購入。まとめ買いです。明日は嵐だそうなので一日家に籠城,そのために。

 

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 チャイハネでは貴石と石入れ袋。人にあげると喜ばれるものです。この袋がたまにしか入荷しないレア品なのですが,運がよかった。売り子の素敵にポップなお姿のお姉さんに明日から大変ですね,頑張ってくださいとお声を掛けたら,お互いに頑張りましょう! と明るい声で返されました。そうです,お互いに,みんなで頑張らねば。


 最後にイオン内のスターバックスへ。


 ここでは店員さんによく声をかけていただいてます。いえ覚えられやすい顔だという自覚はあるのですが,いつもかたじけなく思います。先日など若い男の方に店を異動になることの暇乞いとそれまでの感謝を告げられて少し驚きました。少しうれしくもありました。え,わしそこまでこの店に馴染まれてたの?

 

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 で今日は,カップにメッセージが書かれてました。


 ネットで調べたら,なかなか頂戴できない待遇らしい。統計があって20代女性が受け取ることが多く,50代のしかも男ではレア中のレア。

 


 不思議なものです,2・3週間に1回来て,コーヒー飲んですぐ帰るだけなのに。本当に有難い。こういう人様の好意,人の縁えにしといったものを大切にしたいと思います。

 


 その人の縁が次々と断ち切られていく今回のコロナ禍。最悪最長2年を考えねばなりません。皆さま,お互いに頑張りましょう。ご無事をお祈りいたします。

 

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ざくろくらべ 茨城のざくろ石いろいろ

 

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 はい出ました,筑波山塊のざくろ石。

 

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 これが持ち帰ったパンニング砂のぜんぶ。

 

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 こんなのがありました,白雲母!

 

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 巨晶花崗岩(ペグマタイト)に含まれていたんでしょう。薄く紙のように割れる鉱物です。

 

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 光を透かします。

 

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 字も読めたり。

 

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 石英不定形ですが透明なのが拾えます。

 

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 そしてざくろ石。

 

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 大きくて見事な結晶のが採れました。と言っても3ミリほどですが,これでも私が見つけたざくろ石の結晶では最大です。

 

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 これはざくろ石と白雲母のクラスター。可愛らしい。

 

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 こっちは2個くっついたやつ。双晶とでも言うのかな。

 

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 思えば最初にパンニングでざくろ石を目にしたのが1年前。県内あちこち歩き回って,いろいろなざくろ石を拾い出すことになりました。ざくろ石も場所によってずいぶん違うものだと知りました。特に印象的な3つの場所のざくろ石についてまとめてみます。


f:id:xjino:20200414231742j:plainざくろ阿武隈山地
母岩:片麻岩
性状:他形結晶(多面体にならない)
粒径:1ミリ前後,大きいもので3ミリ強
色彩:濃淡あるが鮮やかなマゼンタ色
 この場所の母岩,地質図では片麻岩となっているのですが素人目には結晶片岩に見えます。採れるのは変成岩中で再結晶した不定形のざくろ石です。色が美しくて気に入ってます。私がパンニングに屈する原因となった魔性の色なのだ。

 

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大子八溝山地
母岩:玄武岩
性状:自形結晶(多面体をなす)
粒径:大きいもので1ミリ強,多くはそれ以下
色彩:濃色のガーネット色
 私の大好きな大子の町,その西半分は砂金を含む中生代の堆積岩と新生代火山岩からできてます。茨城では比較的珍しい玄武岩があって,それが母岩。マグマが地上で急速に冷えてできたので小ぶりだけど,見事なざくろ石らしい結晶です。

 

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筑波筑波山塊)
母岩:花崗岩
性状:自形結晶(多面体をなす),破片多し
粒径:大小さまざま,現時点で最大は3ミリ強
色彩:濃色のガーネット色,破片は鮮やかな紅色
 ざくろ石と言えばここ,と言っていいのかな。筑波山周辺の花崗岩に含まれる大粒の結晶ざくろ石。一度の採取のみでデータが不足していますが,もっと大きいのが出そうな気がします。通い詰めることになりそうな。

 

 

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           捕球。

 

 

  ああ,また鉱物ネタの深みにはまってしまった。私の生物写真を待っていてくれる人もいるというのに。こうなったら,あなたもざくろ石の魔性の美しさに囚われてみませんか。たぶんそんなに珍しいものではないようです。道具は百円ショップの植木鉢受け皿で十分。この自然の造形の妙を、どうかご自分の手で。パンニングの要領は「パンニング ざくろ石」で検索していただければご参考になります。

 

 

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 …… 久慈川メノウ教に続いて、ざくろパンニング教なんてどう? くふふふ。

 

 

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つくば行,パンニングと野の花と

 

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       今年三度目のつくば行きです。

 


 一度目はうわさに聞いた神社を見に行って,その帰りに「つくば道」を登って,そこだけ記事にしました。


 二度目は筑波山登山がよりによって降雪,おかげで面白い記事が書けたり。


 そして三度目の今日は,メノウとざくろ石です。


 信じがたいことですが,つくば市の田んぼの傍らにメノウが落ちていたと。確認しなければなりません。そのついでに,以前から気になっていた筑波山塊でざくろ石を探してみようと思い立ったわけです。

 

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 で,つくば市。一部には近代的なビルが林立しますが,大部分はこんな里山風景。こんなところにメノウあるんかい。

 

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 川というか用水路にも,メノウどころかそもそも石がありません。周辺も含めてかなり歩き回ったのですが戦果なし。メノウの記録は,どうやら偶産的なものだったようです。

 

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 春の野の花が今を盛りと。これはヒメオドリコソウ。はるばる欧州から渡ってきて春の風景の一部となりました。全国的にはどれくらいの範囲に定着したのか知りませんが,日本じゅうこれが咲いているんでしょうか。

 

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 マツバウンラン。これも外来種ですが,普通に見かけるようになりました。

 

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 菜の花の香り,好きです。無粋なことを言えば,これもセイヨウアブラナという外来種

 

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 ナガミヒナゲシ。この辺りは水戸より暖かいのか,元気に道の両側を彩ってました。

 

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 公民館に桜が咲き残ってました。

 

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 広い敷地,でも人影はありません。滑り台もブランコも錆びついて。もう子供がいないんだろうなあ。

 

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 筑波山をバックに,消防団がアナウンスを流しながら道を往きます。「新型コロナ肺炎が流行ってます。不要不急の外出は控えましょう。都内には絶対に行かないように …… 」。


 行く先々で東京ナンバーの車を見かけました。申し訳ないけど身構えました。火炎放射器で攻撃したくなりました。本当に申し訳ないけど,それが東京周辺の県民の本音です。…… 来んじゃねえよ,と。

 パチンコ依存症の奴らは,都内のパチンコ店が休業になったので千葉へ,そして千葉も休業になったので大発生したバッタみたいに茨城に押し寄せているようです。それが間接的な殺人だと言っても理解できないんだろうなあ。

 

 


 気を取り直して筑波山塊へ。筑波山は東京方面から見たら独立峰に見えますが,実は周辺に広く山並みを従えています。その多くが花崗岩でできていて,場所によってざくろ石を含みます。パンニングしたらどうなるのか気になっていたんです。

 

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 関東平野が一望。この蒼空の下,人々がコロナ禍に怯えて暮らしていることが嘘のよう。

 

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 かつて舗装されていたであろう道です。道の廃墟。こういう「ヒトの世が終わった後の風景」みたいなものを,私はずっとモチーフとして持ち続けています。

 

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 道々落ちているのはこの山塊を形成する花崗岩。かつてここでも採石が行われていた名残です。

 

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 あと,ここで特徴的なのはペグマタイト,つまり巨大な結晶の花崗岩が多いこと。これは黒雲母が目立ちます。

 

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 こっちは白雲母。きらきらキレイ。

 

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 これは特に粒がデカい。ざくろ石が含まれる花崗岩のペグマタイトなら,ざくろ石のイイのが取れるわけです。かつて真壁の山の尾という場所が巨晶ざくろ石で有名で,博物館でよく展示されてます。今はもう採れません。

 

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 これもかつてのヒトの往来の名残,植栽のハナモモがきれい。

 

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 グミが咲いてます。ひょっとするとツクバグミという種かも知れません。

 

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 ヤマブキ。なんか筑波のは大輪に見える。

 

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 タチツボスミレ。そこらにありすぎていつもは無視してしまいます。

 

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 沢でパンニングするとこんな感じ。白い。花崗岩の崩れた砂「真砂」です。磁鉄鉱や他の有色鉱物が多くて黒い砂が残る県北とはずいぶん様相が違います。

 


 半日かけ,筑波山塊を行ったり来たりで沢に分け入りパンニングしました。さて戦果は? …… それは次回のお楽しみ,ということで。

 

 

 

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清明の候,良き野に出会う

 

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 4月4日清明のその日,沢を歩いていて光の差し掛かる緑野に出ました。

 

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 テニスコート三面ほどの広さ。一面に草が芽吹き,朝霧のようなかそけき花々が微風にふるふると揺れています。


 ここは「良い」場所だ。


 不思議な感覚です。


 たぶん読者の皆さんからは引かれているのだろうけど,ときどきオカルトな物言いをします。私自身,科学を学んだ理系の者として良くないなとは思うのです。でも感じるものは感じる。もう半世紀近く自然の山河に分け入る生活をしています。その中で身につけた感覚というものが確かに私の中にあるのです。魂の奥底に告げられるような,とてもプリミティブな感覚。攻殻機動隊に言う「ゴーストが囁く」というのが一番近いと思います。


 で,そのゴーストから告げられました。ここはとても良い場所だと。


 そういう場所というのは,必ず多くの花々が健全に育っています。

 

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 春の野と言えばタチツボスミレ。日本のスミレ。

 

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 これがよくわからない。葉から判断するとコスミレの白花かな。

 

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 単子葉植物は自信ないけど,スズメノヤリでしょうか。イグサ科。

 

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 ミミガタテンナンショウ。この季節,至る所で見かけます。

 

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 ノゲシ。ちょっとピンぼけしました。

 

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 カテンソウ

 

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 ニリンソウ

 

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 花はまだです,アズマイチゲ

 

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 ムラサキケマン

 

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 ヤマエンゴサク。いつ見ても奇天烈な花。

 

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 ユリワサビ


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 ヘビイチゴ

 

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 カキドオシ

 

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 キュウリグサ。小さな小さなワスレナグサの親戚。

 

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 キランソウ,別名ジゴクノカマノフタ。

 

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 ジンガサゴケ,だっけ。

 

 手持ちのカメラが万能の権三さんことリコーWG-40だけだったので思うような写真にはなりませんでしたけど,ふと行き着いた緑野の穏やかな雰囲気,伝わりましたでしょうか。

 


 世はコロナウイルスの流行で,不要不急の外出は控えろと。でも私はと言えば自家用車で自然の中に分け入って,また家に帰るだけ。オフでの感染のリスクがほぼありません。人ごみや居酒屋やパチンコ屋やライブハウスに行かずにはいられない人を本当に気の毒に思います。私は山小屋で疫病も戦争も知らずに生活できたらいいなあなんて本気で思っているくらい。実際に,天文台に籠って研究を続けていて,日本が戦争していることを知らなかった天文学者というのがいたらしい。かくありたいものです。


 夢ですよ。私も仕事では何百人も相手にしなければなりません。さあ月曜日だ。

 

 

 

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御岩神社,清明の花

 

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   先の記事で予告しました。木の芽時の花を撮ると。


 迷ったのは行き先。まず考えたのは鶏足山。でもあの頂上での喧噪を思うと心が動きません。いつものフィールドでのんびりとも考えましたが,先の記事と同所なのでつまらない。かといって八溝山や花園山はまだ寒い。…… そして天啓が下りました。


         そうだ,御岩神社に行こう。

 

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 例によって早朝の御岩神社。私のフィールド行です,もちろん晴れます。

 

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 一面のコケの毛氈。

 

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 さっそく緑陰の小径へ。

 

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 ショウジョウバカマが今まさに満開でした。

 

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 この光と影の織り成す陰陽と,緑の中に淡いピンクの花というコントラストの美しさに,皆さんが足を止めていきます。

 

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 水分の豊かなここにはいろいろな植物が。これはウバユリの芽生え。今年は夏に来て花姿を撮ろうかと。

 

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 オウレンの今。

 

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 まだ閉じてますがキクザキイチゲ

 

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 ごく地味なのにも目が行きます。ヌカボシソウ。

 

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 本殿前のシャクナゲは,1本ごとに花期が違います。咲いていたりいなかったり。

 

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 全体の見ごろはもう少し先かな。

 

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 コケを被った狛犬に見送られて

 

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 かびれ神宮までの山道。陽光に満ち満ちています。

 

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 途中にカヤラン。

 

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 ニッコウネコノメ。

 

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 ミミガタテンナンショウ。

 

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 ミヤマシキミ。

 

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 そしてかびれ神宮の神岩。イワウチワの群落。

 

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 今年もいい時期に来ることができました。

 

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 境内に戻って,荘厳な木々。

 

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 ミズバショウ

 

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 植栽の園芸種でしょうか,イカリソウの類がもう開花してました。

 

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 そしてかびれ神宮や山頂に行ったら必ず寄ることになります,足洗い場。この季節は花々が境内で一番盛りになる場所です。

 

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 日照があるのでショウジョウバカマが大喜びで咲きまくり

 

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 イワウチワもあります。

 

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 私の知る限り,境内でカタクリが咲くのはここだけ。

 

 

 

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     清明。万物が清々しく,生き生きとする。


 「清明」は二十四節気の一つで,今の暦で4月の初め頃。天文学的にはピンポイントで表記し,今年は4月4日の17時でした。季節暦の「七十二候」ではここからツバメが渡ってくるガンが北に帰る虹が見られるようになる,と巡っていきます。春の盛りです。

 

 

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いつものフィールド,木の芽時

 

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          今日はごく掌編。

 


 3月最後の日。私には一つの区切りになる日です。仕事を早めに切り上げて,なじみのフィールドを歩いてきました。

 

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 サンショウウオの卵のうでは幼生が孵化直前まで育ってます。今年も無事に世代交代が行われるようです。

 

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 去年も見かけた,林の中のカントウタンポポの大株。今だけの成長と繁殖の機会に生命の気をほとばしらせています。

 

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 去年は気づかなかった林内のトウゴクミツバツツジ。この柔らかな花色は野生種ならでは。

 

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 コスミレ。ここではタチツボスミレから版図を奪いつつあります。花付きの良さは天下一のスミレ。

 

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 ヤマザクラが一面の花盛りです。

 

 

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 春が早足に飛び過ぎると思いきや,花冷えにその足を止めています。次の週末が木の芽時の花を撮る最後のチャンスです。90ミリマクロを懐に,三脚担いで山歩きをしてみようと思います。


 その時に,また。

 

 

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