9月がいつまでも暑かったので,庭の整備をサボってました。油断しました。クチナシの主幹の枯死に気を取られたこともあり,オオスカシバの跳梁を見逃してしまいました。
ご覧の通り。9月後半から10月初めに若齢幼虫を見逃すとこういうことに。
だいぶやられましたが,未来に禍根を残さないためにも最終決戦です。殲滅せねば来年もやって来ます。さあこい緑の忍者。
これが卵なのかなあ。素早く産卵していくのでしょう,その現場を目撃したことがありません。
一齢幼虫。こいつが新芽をかじるので,我がクチナシは葉を増やすことができません。
上手に葉脈に沿って静止するともはや緑に紛れます。
叩き落として処分。昔はよそに逃がしたりもしましたが,もはや情けは無用と知りました。処分です。
必ず目こぼしはあるものだけど,とりあえず今年の戦いは終わりました。さて次はキンカンのアゲハかな。
ホームセンターの花卉売り場でオオスカシバの成虫を見ました。弾丸のように飛んできて,0.5秒ホバリング。それで蜜を吸うと瞬時に姿が消えました。紫電一閃,消えた方向もわからない。こんなに鮮やかに飛ぶ生き物をほかに知りません。まず私の腕では写真など不可能,話に聞くハチドリもかくやという超高速生物です。ふだん鈍重な幼虫ばかり見てるので,このギャップに驚きます。
私が百匹は殺したであろう生物には,実はこんな美しい未来が待っていたのか。
わが手をじっと見る。つまりこれが人の業なのでしょう。
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続・オオスカシバとクチナシの受難 カイガラムシでロウソクを作る - ジノ。