以前の記事「オオスカシバとクチナシの受難https://www.xjino-love-sky.com/entry/2017/10/09/191527」へのアクセスが急に増えました。オオスカシバとかクチナシとかで検索する人が増えたのでしょう。ああ,またヤツらとの戦いの季節か。
説明しよう! オオスカシバは,スズメガ科に属する蛾の仲間です。昼行性で,蜜を求めて花々の間を飛び回ります。太い胴体に透明の翅。空力的に極めて優れた飛行体で,飛ぶスピードのいや速いこと速いこと。その姿を確認できるのは花の前でホバリングしながら吸蜜している時だけ。それもまた一瞬で,次の刹那には姿を消してます。高速移動中はほとんど視認できません。そのスマートな美しさが女性にもウケて,これを飼育する女性も多いとか。
幼虫はクチナシの葉を食べます。終齢幼虫は長さ60ミリに及ぶぶよぶよとしたイモムシで,数匹でクチナシを丸坊主にしてしまう大食漢。我が家のクチナシは何度も生存の危機を体験しています。私はクチナシの花も実も大好きで,だからオオスカシバは敵なのです。
さっそくうちのクチナシに卵を見つけました。産卵の瞬間を押さえたことは一度もありません。たぶん電光石火の早業なのでしょう。
1齢幼虫。よりにもよってつぼみをかじりやがって。
とりあえず見つけたのはすべて駆除しました。でも必ず目こぼしがあるのが自然を相手にするということ。奴らが活動を終える10月まで油断のならない日々です。
昨年主幹が枯れた我が家のクチナシ。実は今年,さらに多くの幹が根本から枯れてしまいました。それでも残った枝が健気に清楚な花を咲かせています。 ……守らねば。