2018年5月の記事「百里基地でヘリに体験搭乗」は,検索からのアクセスがそれなりにあるのですが,いつサギ師呼ばわりされるかと気が気ではありませんでした。だって乗ってないんだもん。
悪天候でヘリが入間基地を定刻に飛び立てなかったということで,自衛隊の方は平謝りでしたし仕方のないことと諦めた,という記事でした。格納庫でファントムに触らせていただいたまでは良かったのですが,最後に今日の写真はネットに上げないようにと要請されてしまいました。ええええ。 …… というわけで拍子抜けの記事になってしまったわけです。
個人的には,実は2016年にも同じイベントに参加してその時には飛べたので問題なし。写真は管制塔を撮らないようにという指示でした。百里基地の広報写真を拝見すると,どうも普段の管制塔と格納庫内がまずいようです。
で,カズレーザーさん。あの芸人の,大柄金髪真っ赤なスーツのど派手な方ですが,どういう経緯かすっかり自衛隊の広報担当になっておいでです。昨年の富士総合火力演習でもお見かけしました。テレビ番組ではなんと戦闘ヘリ「コブラ」にまで体験搭乗しちゃってます。そのカズレーザーが先日の番組ではCH-47「チヌーク」輸送ヘリに乗っていた。操縦席まで映していた。あ,なんだここまでいいんだ。
というわけで,関係者にご迷惑のかからない範囲で百里基地体験2回分の写真を上げさせていただきます。配慮はしましたが,こりゃマズいという写真がありましたらご指摘ください。すぐ対処いたします。
航空自衛隊百里基地。正門を入ると退役した老兵たちが出迎えてくれます。
2016年は搭乗できました。これは乗る前に渡された認識票。そうか空を飛ぶんだ。願わくばこれが役に立つことのないように。
ちなみにこれがこれから乗るCH-47。タンデムローター式大型輸送ヘリコプター。富士演習場での写真です。
通常の物資輸送のほか,戦場ではこんな使われ方をします。
列に並ぶ参加者の皆さん。ちなみにこのあとヘリ後部のカーゴドアから乗り込むのですが,ジェット噴流がすごかった。そうです機体の動力はガスタービン,つまりジェットエンジンです。
飛び立ってからは機内移動自由。
なぜか後ろは開けたままでした。押すなよ!とかやりたかった。
ずっと笑顔でお世話してくれた隊員さん。本当にありがとうございます。
眼下には
土浦の街。
コクピット。メカメカしてます。こんなもんよく操縦できるなあ。
機内にあった救急キット。いや何かあったらこのキットでは済まないと思うぞ。とにかく無事に帰還しました。
帰還後は駐機場のイーグルやファントムのおさわり。まずは記念写真を。
お顔塗りつぶしちゃってごめんなさい。どこでどうご迷惑がかかるかわからないので。はるばる新田原基地から飛来した若きイーグルドライバーさん。丁寧に,かつ自信たっぷりに説明してくれました。当然のことですが,この時点でのF-15パイロットは航空自衛隊最高の技量の持ち主たちです。
以下,マニアック写真の数々。空気取り入れ口のファン。
20ミリバルカン砲の砲口。
射出注意。
翼端灯。ゼロ戦の昔から右翼は緑色。
意外と見たことないお尻のあたり。
噴射口。アフターバーナーってどのあたりだろう。
2回目の時は格納庫内で今は亡きファントムと。
またバルカン砲。
この時も噴射口を撮っているんだよなあ。変態だよなあ。
これは何かというと,ファントムの増槽の先端部。空気中のわずかなエアロゾルでもこんなにダメージを与えてきます。ファントムの長きにわたる戦いを象徴するようです。
2回にわたり百里基地にお邪魔しました。関係の皆さま,ありがとうございました。偉い人たちが何を考えようとも,現場の隊員さんたちが自分の責務を果たし続ける限りこの国は大丈夫です。
チヌークというと私が思い出すのは…… 東日本大震災。あの未曽有の大災禍から数か月の間,毎日のようにチヌークの3機編隊が頭上を飛び過ぎて行きました。ちょうど水戸は,首都と東北の被災地を結ぶ空路の真下であったようです。余震が続く不安な日々の中,空征く鋼の機体を,そこに乗る人の顔ぶれを思い描きながら見上げていました。羨望と憧憬と,希望のまなざしで。
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