ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

鶏足山寒中春気

 

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 今日,1月16日土曜日はセンター試験改め共通テストの第一日目。受験生には僥倖なことに晴れる上に気温も春並みになるらしい。さあ私はどこ行こう。

 

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 で,来てしまった久しぶりの鶏足山。また日光のお山を撮るのだ。富士山も見えたらいいな。

 

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 いつも通り,赤沢富士を経由しない町道から入る道で。今日は鶏足山から焼森山への稜線も歩いてみます。

 

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 さあ富士ビューポイント。どーだ。

 

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 ダメでした。

 

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 富士山どころか筑波山も危ない。雨の翌日でカラリと晴れるという読みはおおはずれ。せっかく担いできた三脚も無駄になりそうです。

 

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 気を取り直して登ります。先行する単独行の女性がおられたのですが,山歩きの女性には行き会う男性を怖がる方もいるらしいので,距離を十メートル以下に詰めないように,木の肌などに触りながら,ゆっくり登ります。


 陽気のせいか,この山中にまで近くの養鶏場のにおいが漂ってきます。里の山なのでしょうがない。


 最近は鶏足山から足が遠のいていました。人が増えて,私が苦手なタイプの方々に遭うことが多くなったので。コロナ禍もあってか今日は人が少なめで,多くが一人歩きの方です。挨拶を交わし,情報交換をして。昔はそんな常識やまともな会話の成立する人ばかりだったんだけどなあ。


 最近多いのが,下品な老人に率いられた騒がしい団体。そういう老人は必ず去年は穂高登ってさあなんて大声で始まるのです。おそらくは他人に自慢する,ただそれだけのために形ばかりの山行をしたのでしょう。本当の山男なら今頃こんなところにいませんよ。自慢話も山男はしないものです。そもそも山での団体行動が好きな奴など信用に値しない。


 …… すいません,愚痴でした。考えてる間に高度を稼ぎ

 

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 山頂。途中の三角点のある頂きをかつては鶏足山と呼んでいましたが,今の案内板ではこちらを山頂とするようです。

 

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 一面の春霞です。

 

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 八瓶山。日光方面は模糊として定かではありませんでした。


 生暖かい風,春霞,ぷんと来るニワトリのにおい。ああ,春だ。

 

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 このブログでたびたび標高を表示してくれたカシオのプロトレックですが,コンパスが今日はどちらに向けても北北東としか言いません。十数年もの間よく私に付き従い忠節を尽くしてくれました。そろそろ寿命のようです。

 

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           コロナ禍。

 

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 長居せずに,再び三角点ピークへ。その途中で驚くというか呆れることが。

 

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 鶏足山が人気の理由の一つが栃木県側にあるミツマタの群生地。そこまで下るにはいったんピークにまで登らなくてはならないのですが,ショートカットの巻き道を作ってしまった人がいます。

 

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 多くの植物をゴミのように踏みつぶして。本人はいいことをしたつもりなんでしょう。愚かな。こういう人が増えるのが,人気の出た山で困ることなんです。

 

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 ミツマタ群生地への分岐。時期的にまだ早い。いずれにしろ騒がしい団体に遭遇したくなくて,まだ行ったことはありません。

 

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 焼森山に向かう稜線に一本だけシラカシの木。生育限界に近いこの場所で,何を想いながら遠い空を見続けているのでしょう。


 わざわざ稜線まで来たのは気の早いタチツボスミレの一輪でもあればと期待してのことでしたが,今日はそういうツキはないようです。また来ることにしましょう。

 

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 帰りはファミリーコースを下ります。春の日差しがまばゆいほどです。でもこの陽気は今日限り。明日はまた厳冬に戻ります。

 

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 このコースの沢は,一昨年の台風19号で鉄砲水を出しました。

 

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 えぐれた幹。植物たちにも過酷な体験だったようです。

 

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 途中に毎年美しい実をたわわに付けるフユイチゴの一群があるのですが,今年は生らなかったか花が朽ちたか食われたか。

 

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 駐車場まで戻ったら満杯になってました。本当に人気の山になってしまったなあ。

 

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 これも十年使った山用靴下がとうとう。いろいろな持ち物が次々と寿命を迎えてます。


 一日のフィールドは一つだけ。今日はこれで帰宅する予定だったのですが,なぜかこのあと海まで行くことになります。それはまた次の記事で。

 

 

 

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鶏足山にて - ジノ。

2019年11月3日,今日の鶏足山のお花とか - ジノ。

 

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