初崎海岸。ずいぶん通いましたが,そろそろ潮時,というより飽きたかな。最後に砂を頂いたのは1月30日でした。その砂からちまちまと高温石英やシーグラスをピンセットでつまみ上げます。貧乏人根性丸出しで大量に持ち帰ったので,処理が終わったのは3か月後,つい先日でした。さすがにイヤんなった。
これまでに採ったシーグラスと高温石英。ね,飽きるでしょう。採った回ごとにきちんとラベルを付けて保存。そのあたりは腐っても理系です。
最近は肉眼で六角結晶かなと見えたものを別に除けて集めてます。
本当に見事に透明な初崎海岸の高温石英です。ちっちゃいけど。
シーグラスも大きいものは最初に拾い上げてます。あらきれい。
最後にまとめてハイターで消毒してます。濡れているうちに撮影。
宝石箱みたいだなあ。
大きいシーグラスと細かな石英の対比も面白い。
元はどんな瓶だったのかななんて思いを巡らすのも楽しい。
え?退屈ですか。いいんです私が楽しければ。
このバットに山盛りの砂からこれだけ採れました。
最近お気に入りのケーキ屋のプリン瓶。重宝してます。
こんなん採れましたー。ひと瓶あたり1ヶ月かかってます。売るとしたら…… いや売れねェ。もう体の一部です。大切なひとに差し上げることはあるかもしれませんが。
松任谷正隆さんの文章で,車好きのバンドメンバーの話がありました。いい車ばかりをその都度苦労して買い求め,その愛車を丁寧に整備しながら大事に乗り継いで,最後に憧れのポルシェを手に入れました。やがて病が判明し余命宣告を受けたとき,みずからそのポルシェを処分したそうです。その時彼はどんな想いだったか,考えるだけで胸が詰まります。きっと私は自分の手と足で集めたメノウや石英を処分するときに,同じ想いをするのでしょう。
今年も無事に誕生日を迎えました。来年は定年です。再任用や再雇用は考えてません。悔いなく生きるつもりです。