
タイトルのパワースポット云々は単に検索エンジン対策です笑。いつもの記事ですのでご心配なく。
避暑かたがた,御岩神社に詣でてきました。先日の花園に続き,今日も16ミリ広角レンズをカメラに装着してます。違う視点でこの神域を見てみよう,と。

コケの毛氈もうせん。いつもこの表現を使ってしまいますが,私にはこれ以外の言葉がありません。御岩神社の神性はこのコケあってこそ。

三本杉全景,広角レンズならでは。ここもパワースポットの一つです。

楼門。

石一つにも魅せられます。

神気清澄。

切株にシノブゴケ。

コケの森。

緑陰。広角レンズで本殿まで写しこみました。

シダの種類はわからないけど,ヒノキゴケ,チドメグサ,チヂミザサ,ショウジョウバカマ,オウレンなどなど,この場所の主役が勢ぞろいしてます。

シノブゴケのしとねに

ヒナノヒガサ。日傘を差した少女のように。

ぽんこさん,ツユクサです(私信)。

山道にかかります。途中の杉の根元に巨大なキノコが群れておりました。直径20センチを優に超える,これはオオイチョウタケと申します。神社の境内によくあるものです。

広角レンズで撮りたかったのはこういう写真。

タマアジサイは花の盛りを過ぎてハジけているのがほとんど。

咲き初めのもありました。

ヤブの下にぽろぽろと

マタタビです。はい,ここのは神さまのものです,拾っちゃだめよ。このあたりの阿武隈山地ならどこの林道でも拾えますから。

急登の難所を越えてかびれ神宮。これも全景写真は初めてのような。

稜線に出てからの最大の難所。皆さんヒーヒー。

そして山頂鞍部。阿武隈山地遠望。境内で鳴いていたセミはアブラゼミやツクツクボウシ,それがここではエゾゼミやチッチゼミに変わってます。これが垂直分布,ここは下界とは異なる世界です。

いつもここにはボランティアの方が常駐して案内やマナーを守らない方への注意とかしてくださるのですが,今日の担当のご老体からお声掛かり。ハート形の穴がありますよ,この春にできたんです,と。この写真でわかりますか?

もちろん最高位のスポット,「光の柱」にも詣でていきます。

今は立ち入り禁止の磐座,その下の「赤岩」。

このあたりは一面の馬酔木あしびの純林,その中をトンネルのように道が縦横に走ってます。若いころずいぶん歩き回りましたがいまだすべてを極めてはいません。以前にも書きましたが,巡礼の道かサンカと呼ばれる山岳居住民の道だったのだろうと思ってます。下手に歩くと迷うからお気を付けを。

先のご老体からまたお声を掛けて頂きました。ここは御岩神社の最高点ではあるが「御岩山」の最高点ではない,国土地理院の言う山頂はこの先20メートルほどである,と。へええ。よし行ってみよう。

あった。この岩が最高点です。

このプレートが目印。

神さまあ! ジノ。が参上しましたあああ!
…… 忘れてた。御岩神社の神さまはたたる神さまでした。それでなくとも年相応に落ち着けと最近よく怒られます。気を付けよう。

トンボが一匹,青空に貼り付けられていました。
で,そのまま下山して行ったのですが,途中ですれ違おうとした壮年の紳士に
「 ― 」,何か声を掛けられました。はい?
「ジノさんですか?」
うわああああ,リアルで呼ばれたああ。
「は,はいジノ。でありますっ。ど,どうしてその名を」
「そのお姿から」
はい,おなじみ黒ずくめの場違いファッションです。何回かブログで晒した姿は,そういえばこんな恰好ばかりだったような。
それをご存じということはかなりこのブログを見てくださっている読者の方です。しかもまるで神鳴るチカラが働いたようなものすごい偶然,ここは読者サービスに努めねばならぬところでしたが,びっくりしたのとお互い逆方向だったのとで,通り一遍のお礼を言うだけでお別れしてしまいました。あとからものすごい後悔。本当に失礼いたしました。何かお土産を,せめてはご質問に答えるくらいすべきだったのに。もうお会いする偶然はないだろうけど,ジノ。はあなたの幸せをお祈りいたしております。

で,そのまま裏参道を下って行ったのですが
あと少しで境内,というところで,前を歩いていた若い方が立ち止まって私を待っています。そしてひとこと。
「〇〇先生じゃありませんか?」
うわああああ,その名で呼ばれたこともあるううう。
むかし少しだけお世話したことのある方でした。憶えていてくれたんです。有難いなあ。
鳥居下のCAFE SFIATOさんでコーヒーを飲みながら近況などを聞きました。コロナのせいでアメリカ留学が上手くいかなかったのだけど,おかげで本当にやりたいことを見つけられたのだと。これから現実に立ち向かっていくのだと。… 今どきの若い人って本当に真面目に考えているんだなあと感心することしきりです。彼の前途を祝してお別れしました。

お山のてっぺんで馬鹿を晒した身には恥ずかしい程に,貴重な出会いが続きました。これも御岩の神さまのおかげということにしておきます。ハズレがないと言っては大失礼だけど,御岩神社の神さまは来るたびに何かを見せてくださいます。次からはお賽銭のケタを上げねば,なんて思ってみたり。
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