お花で3ネタを。
ガーベラとスターチス
3月から4月にかけて、それこそ山のように花束をいただきました。贅沢な話です。おそらく一生分の花を手にしました。おかげで我が家は一歩玄関に入ると濃密な芳香に鼻腔が満たされてくらくらする状況が続いています。
できれば思い出としてすべて残したいのですがそこは花。その刹那を楽しめばあとは枯れ朽ちる運命です。では写真で、とも思いますが花束の写真は難しい。雑多な園芸花を束ねると、花そのものより背景やライティングに力を注がねばいい写真になりません。
というわけで、最後にもらったガーベラ・スターチス・カーネーションの小さな花束から2種を選んで、クローズアップされた記録とします。こんな思い出の残し方もある。
個人的にはこんな陰影のある絵が好きです。
ガーベラ。
カタクリ
昨年もご紹介した、ニリンソウの咲く神社の林床に一株だけあったものです。道路ぎわの目立つ場所にあって、近所のジジイに見つかったらおしまいという運命のカタクリ。どうやら無事に春を迎えました、と言っても最大の難関はここからです。この手の可憐な花の最大の敵は、目についたものを片っ端から掘り取って持ち帰ろうとするジジイども。葉で植物を見分けるなんて芸当はできないので、みな開花期という一番無防備で大切な時期に掘られてしまいます。おかげで水戸のカタクリは絶滅状態です。
開花していました。とりあえずはめでたい。まだ花びらが反り返る前の咲き初めの貴重な姿を撮り留めました。
御岩神社
鍋足山に行った(そちらの話はまた別記事で)帰り、良いものが見られたお礼に御岩神社にお参りしました。もちろん季節の花の確認も私の大事な責務なのだ。
第一のポイント、鳥居下の足洗い場。
毎年お見せしちゃいますが、日当たりのいい場所でショウジョウバカマが大喜びです。
のみならず…… おわかりになりますか。
キクザキイチゲ。日が当たれば開きます。
境内でカタクリがあるのはここだけ、とは昨年も言いましたっけ。
境内に入ると、林床を覆うコケたちが一斉に胞子のう(花みたいなやつ)を出しています。斜陽を浴びて神々しく輝きます。
これはヒノキゴケ。水と陽の恵みに歓喜しながら繁殖のときを迎えています。
前回来た時には乾き切っていた境内。何度かの春の雨で精気を取り戻しました。
どの季節、どの時間に来ても神すさぶ御岩神社。
そして「緑陰の小径」。私が勝手にそう呼んでいるだけなので、くれぐれも神社にご迷惑にならないようにお願いします。ここは普段はコケ、早春はオウレン、そして桜の季節にはショウジョウバカマの名所です。
ああ、今年もまた代わり映えのない写真を並べてしまった。
門前町の側溝に、境内から流れ出したミズバショウの種子が芽生えてました。もちろん境内のも今が満開です。
次はシャクナゲの季節かな。
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