永らく冬の眠りに就いていた我が王国です。キンカンは不作、スイセンは咲かず、何とも彩りに欠ける冬でありました。
市街地にある我が家のささやかな庭、これを王国と呼んで、季節の移ろいを楽しんでいます。その小さきこと、さながら独房の窓から空を見て季節を知るようなものですが、いえ残念ながら独房の経験はまだないのですが、まあ私にとっては十分なのです。
エサが乏しい季節となって、鳥どもの跳梁は増すばかり。家の前にあるこの電柱の左右は朝はヒヨドリ、夕べにはムクドリの集会場と化していて
下の道はフンだらけ。
特にこれ、センダンのタネ。近所に大木があって、口に入れた実をほおばってここに止まり、食えない種子を吐き出すんです。町内の電柱はそれぞれに鳥の溜まり場になっていて、いずこも下はタネだらけ。
鳥どもと言えば、12月に実の付いたまま剪定して積み上げていたウメモドキ。
腹をすかせたスズメやアオジやメジロがキレイにしやがりました。でもそれがこちらの狙い。見やすくなった枝からカイガラムシを回収します。これからロウソクを作るなんてことを過去記事でお見せしましたが評判悪かったんで今回は無しね。ただムシを放置しておくとそれが産卵ドームになってまた大繁殖してしまうので、とにかく駆除は大切です。最後にライターで始末する様子は…… それも今回は自粛しますね。うははは見ろ、虫がアメのようだあ。…… ごめんなさいごめんなさい。
クサボケの気の早いのが咲きました。塀ぎわの背の高いのがいつもトンチンカンに花を付けます。
正規のつぼみも正しく膨らんでいます。立春、ちゃんと春なんです。
王国の隅「三角地帯」の落ち葉を払っていたらアゲハのさなぎが出てきました。地面に。
庭のサンショウを食い荒らしていた幼虫を私が指ではじき飛ばした、その生き残りです。アリやアシナガバチに食われることなく、足場の悪さで蛹化を失敗することもなく、生きる気力と運の強さを見せつけてくれてます。もし寄生バチにもやられてなければ、こいつの子孫がまたサンショウを食い荒らすことになりますが、なんとなく助けてしまいました。本当にチョウには甘いんだから。
毎年楽しみにしているのが「初スミレ」。山で出会うタチツボスミレやアオイスミレだったり、庭のコスミレだったり、春の兆しを見つけるのが楽しい。それがよりによって今年は室内でした。
両親の部屋の廊下に霜よけの鉢があって、たぶんクレマチスあたりが植えられているのですが、その鉢に居候のヒメスミレが咲いておりました。力の衰えた父に代わってシャッター雨戸を開けに行ったら目に付いてしまった。これが今年の初スミレ。
1月は寒さのせいか体調が今一つでした。まあなんとか復調しました。それはそれで大人の夏休みを楽しんでおります。
↓ ついでに読んでいただければ説明になるかな、と。
↓ ランキングおねがいしまーす。