家の中にヤモリが出た。この高断熱住宅にどうやって入った。いやそもそも,この家にいたのか,ヤモリ。
家人が,居間の白い壁に張り付くS字型のヤツに気付きました。私が捕虫網を被せて捕獲成功。家じゅう大興奮。ヤモリだヤモリだ ♪
まだ子供です。光を当てると心臓の拍動が透けて見えます。取扱い注意。ヤモリは親でさえその体は脆弱で柔らか。力の入れ具合一つで骨や内臓にダメージを与えてしまいます。こんな子供ではなおさらのこと。透明の飼育ビンに入れて観察します。
見るからに不思議な,異界の生きものです。…… どうでもいいけど何で新聞の上に置いてしまったろう。
茨城県はニホンヤモリの分布の,太平洋側の北限です。温暖な県南や県東には普通にいるのですが,水戸ではものすごく珍しい。見たという話を聞かないのに,我が家ではこれが2度目。5年くらい前,やはり子供のヤモリを同じ居間で見つけました。あれの子孫なのかな。
玄関の扉の外に逃がしましたが,数日後の夜帰宅すると,その扉の上に張り付いていました。ポーチの明かりに来る虫を狙っているらしい。人に慣れたのだか,なかなか逃げません。指を触れんばかりにすると,扉の蝶番のすき間に入り込みました。これで家に侵入した経路も判明。玄関のすき間を影のようにすり抜けたわけだ。
我が家にヤモリが暮らしている。なんかそれだけでうれしくなるのが不思議です。この子も無事に成長して,また世代をつなげてくれることを祈ります。