ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

玉川メノウ異形変

 

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 結局,夢の休日2日目は書斎の片づけをして溜まったビデオを見て必要な買い物をして少し本を読んで,終わりました。時間を限られると私はまずフィールドに出てしまうので,休日を潰されて一番不足するのはこうした時間なんです。1日目石拾いざんまい2日目お部屋の王様になりきり,うむ完璧な休日である。


 残った懸案は1日目に採った玉川メノウ。クリーニングして,さあ鬼が出るか蛇が出るか。


 思えば変な1日とも言えました。何となれば,出会う信号ことごとく赤だったんです。何十とあった交差点の三色が本当にすべて赤。あの信号は行ける!とアクセル踏んだら軽トラの百姓ジジイに飛び出された,なんてのもありました。もはや宇宙の意思が働いているとしか思えない神秘の御業。フィールドに向かう時に赤信号が多いとああ今日はダメだなと思い,じっさい戦果のないことが多いのですが,この日はまた違った感覚がありました。むしろ何かある,と。


 そして玉川に来ました。前の記事に書いたように,増水している玉川本流ではらちが明きません。川沿いにポイントを探していたら,藪に覆われて流れ込む支流の沢がありました。何気なしに遡ると,水の中に点々と何かが。ほとんどが白い玉髄ですがみなガラが大きい。流れに砕かれる前の玉川メノウ,ひょっとしてここは現在のメノウの供給源か。

 

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 玉川での私ルールとして,赤くないものは拾わないというのがあります。それでこれだけ確保しました。1個だけ白いのがありますが,これについてはのちほど。

 

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 大きいだけではありません。どれも割れ口に妙な光沢があります。この金緑色の光沢わかります? ここのものには皆この光沢がありました。正体はわかりません。また変な場所に迷い込んでしまったのは確かなようです。

 


 3つだけご紹介します。

 

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 1つめ。ものすごい迫力です。まず大きさと重さ。凶器に使えるレベルです。長径17センチ。私が玉川で採った中で間違いなく最大です。久慈川にはもっと大きいのがありますが,もともとが堆積岩中の破片である玉川メノウは小さいのがふつうなんです。

 

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 そしてこの層理面のゴツゴツボコボコとした荒々しさ。鬼の腕もかくやと思われます。

 

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 巨大な晶洞の内部は意外なほど繊細な微結晶で満たされています。

 

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 縞模様も鮮やかに。

 

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 備えるべきを備え,しかも得も言われぬ迫力。ただ者ならぬ景色を持っています。これは何か号してやらねばなるまい。ううむ,羅生門命名。いいのよ笑って。

 

 

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 2つめのこれもただ者ではありません。長径12センチ,全身にまとう妖艶な色つや,なまめかしい美しさ。

 

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 鍾乳石のように溶け落ちた表面の,ろうのような質感。

 

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 前述したように,これも金緑色の光をまとっています。ぬるんとした,冥界の空のような光です。なぜ今回のこの場所のメノウで共通するのか謎のまま。

 

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 それも含めてこのメノウ,部分部分のどこをとっても美しい。

 

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 透けて見える赤いタトゥー。

 

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 晶洞を埋める微結晶も。

 

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 もちろんこれにも名を付けねばなりません。見る者すべてを魅了し籠絡ろうらくする魔性,マタ・ハリ命名します。

 

 

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 3つめ。玉川にはしばしば乳白色の,柔らかで均質な光を放つまるでバイカル湖の氷のような玉髄が見られます。縞がないのでメノウとは呼べませんが,ただの玉髄とは一線を画す,異世界の湖面を渡る霧のような白。

 

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 そして今日のこれは,大柄で優美な肢体の隅々まで雪のような白い肌で包まれています。それはもう神々しいまでに。私的ルールを破ってまで連れ帰りたくなるほどに。

 

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 晶洞の結晶の均質さも美しい。

 

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 こんなにも世俗にまみれずに無垢な白さを保つことができるのでしょうか。

 これは雪白ゆきじろと名付けて,しばし机上に置いて愛でたいと思います。

 

 

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 ちなみに,これまで最大の玉川メノウだったのはこれ。赤城と号します。いま考えました。

 

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 マタ・ハリと並べてみます。同じ産地でありながら随分違うものですねえ。本当に玉川って面白い。

 

 

 

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