ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

千波湖の春をゆく

 

 千波湖畔の春をことほいできました。


 駅さんぽの帰路、昨秋紅葉を愛でて歩いたのと同じ道のりで、千波湖の春を記録しようと思い立ちました。水戸市街のど真ん中にある池をそう呼んで、周辺が公園として整備されてます。セントラルパークに次ぐ世界第2位の広さと広報されてます。アレと比べるのもどうかとは思いますが、偕楽園、美術館、大ホールを備えた文化センター、大きな神社、桜山、梅園、そして広大な芝地。千波湖の周囲はジョギングコース。駐車場も整備され、家族連れの老若男女が1日遊べる自然公園です。さあ春の景物、何があるかな。昨秋同様に駅の南口を出る所からスタートです。

 


 桜川ぞいに桜咲く。

 


 水戸でも開花宣言が出ました。例年通りなら、ちょうど小中学校の入学式で満開です。

 


 桜川の土手に一面の菜の花。種類としてはアブラナではなくカラシナというものです。

 


 ツツジのオオムラサキが勇み足。ひと月以上早く開いたものが。

 


 成虫の姿で越冬したキタテハが春を喜んでいます。

 


 10 分も歩けば千波湖岸です。

 


 駅前よりも開花が進んでる。

 


 シダレザクラは種としてはソメイヨシノの片親、エドヒガンです。花が小さめ、でもよく似てる。

 


 おお咲いてた、美術館の横。実は今日の第一目標がこれ、コブシです。北国でことのほか愛される春告げ花。水戸近辺でも自然林の中にぽつぽつと生えてます。いつもその早すぎる開花に遅れをとってました。今年は間に合ったかな。

 


 とはいえこれは植栽されたもの、園芸品種かも知れません。むかし仕事で夏の宮崎市に行ったとき、街路樹がことごとくコブシで、8月だというのに一斉に花を咲かせてました。そういう品種だったようです。

 


 そのまま千波湖の南岸を歩くと…… 貝塚? そんなものがあるとは知らなかった。確かに縄文海進時、ここは渚でした。けっこう昔から人が住んでたのねえ。

 


 花壇のチューリップの葉陰にヒヤシンス。ぽつんとうつむき加減に。何があった。

 


 梅は散りつつあり。

 


 植栽のオトメツバキ。いつ見ても豪奢でありますなあ。

 


 なんだこれ。花壇のうねなんですけど、とても園芸植物とは思えない、貧相なペンペン草みたいのがか細く咲いてます。

 


 おおお、これひょっとしてシロイヌナズナでは。

 


 生物の教科書でおなじみの実験植物。遺伝子操作の研究で多用されます。か細く貧相なのがむしろ扱いやすいから。遺伝子の数も植物界で最少クラス。自然界での競争力も弱っちく、実験室から逃げ出して野生化したはいいんだけど目立つほどに増えることなく、他の植物が少ない海岸や河原で細細と生きてます。神さまはなんでこんなの造ったろうか。

 


 で、なぜ花壇にうねを作る。ああこの世は謎だらけ。

 


 わからんといえばその周囲の花壇も、これなんかとりあえずネモフィラキンギョソウが列になってますが、あいだをホトケノザに埋め尽くされてもう何が何だか。

 


 無敵雑草ホトケノザ。なまじ花がきれいなのが困ります。ホトケノザでも花は花、という記事を以前に書きました。

 


 あらシバザクラがもう咲くのね。

 


 もちろんちゃんと管理された花壇もありますよ。

 


 びっくり。コケをくわえたシジュウカラが私のことを迷惑そうに見てると思ったら、目の前のサクラの幹のくくれたウロに飛び込んで姿を消しました。こんな人通りの中で巣作りするんだ。ヘー。

 

 


 芝地のコケも花盛り。写真ではわからないけど、たくさんのアリがコケの森を探索しています。虫たちも活動期です。

 


 春の異臭、ヒサカキの花。ほんとコレがなければ春の心はのどけからまし、なんですけどねえ。

 


 さて千波湖の南岸を半周し、終点の西端が近づいて参りました。今日の目標はコブシだと申しましたが、厳密にはこの西端の斜面の森の何株かが目当てでした。ここのは間違いなく自生のもの、千波湖越しに水戸の近代を見つめてきたものです。花数が多いのもホメどころ。

 


 ヤブツバキとの相性もいい。ああキレイだなあ。

 


 墜ちても凛とヤブツバキ。

 


 1本、変なコブシがありました。花数が少なめで、つぼみが大きめで、花期が遅め。園芸種かな。開いたころに見に来ましょう。

 


 千波湖西端からの眺め。渡り鳥はみな北に帰りました。先日のテレビ番組で、茨城出身の磯山さやかがサンドウィッチマンのお二人を案内するのがありまして、ここからの風景を二人が絶賛してました。いえホメ過ぎです。ただ平和な風景なんです。

 

      
 巨大黄門さま。ポケモンGOが流行ったころは、ここらがスマホ持ってうろつく連中で埋め尽くされてました。いい迷惑でした。

 


 ここもしょっちゅう工事してます。また何か商業施設ができるのでしょう。…… なんか銅像があるぞ。

 


 徳川斉昭公が息子慶喜を諭すの図と見ました。光圀、斉昭、慶喜の三題噺しかないのか水戸は。

 


 冬の名残のモミジバフウ。新芽の展開はこれからです。

 


 このヤドリギは昨秋の記事でも写真をお見せしました。取り付かれたエノキが辛そうです。

 


 やはらかに柳あをめる北上の。栁の早い芽吹きが、これもまた春をことほぐ如く。

 

 


 晴れた休日の千波湖畔。有料化で評判を落とした偕楽園と違い、今も多くの市民に愛されています。市井を必死に生きる人たちに必要なのは商業施設ではありません。たとえばこんな、春の日差しを喜びながら家族で安らげる場所なんです。それは決してコンサル業者の資料に数字で示されることはありません。

 

 


↓ 紅葉がきれいでした。

↓ ホトケノザでも。

↓ 3月末はいつもお花だより。