11月12日の袋田の滝,どーん。
最初に申し上げておきます。今年の紅葉,鮮やかさに欠けます。
前の記事であと一週間から十日,と申し上げました。8日経ってたまたま休暇が取れたので,確認に行きました。で結論,上記の通り。
夏の初めの天候不順とか,秋の高温やら大雨やら。だいたいこういうときは紅葉がいまいちなのですが,そう言えば昨年も同じ状況で紅葉がパッとしませんでした。これから毎年こうなのかなあ。
袋田の滝の紅葉と言えば,第二展望台から見た絵の,滝の手前に差し掛かる一本のカエデの鮮やかな赤が大きなポイントなのですが,今年はそのカエデが紅葉せずに枯れ落ちるそぶりです。あと一週間でどうなるか。
それでも滝の上には真っ赤なのが。どうしても樹種を確認しなければ。そうです,また滝の横を登ります。最初からそのつもりで来ました💛
観瀑台の上のイタヤカエデ。まだ緑ですが,ちゃんと黄葉するかどうか。
途中の「恋人の聖地笑」のイロハカエデはいいあんばいに紅葉。
ヒナウチワカエデ?の実生。春に種子から芽生え,必死に二枚の葉を広げました。これから最初の冬を迎えます。元気に育てよ。
イタヤカエデ。やはり黄葉せずに枯れ落ちてます。カエデ類では他にウリハダカエデがあるけど,やっぱりパッとしません。カエデに元気がないと,紅葉には痛手です。
とはいえ,向かいの山もそれなりにキレイ。
滝ごうごう。
本日も晴天なり。我がイベントに雨雲なし。
生瀬の滝。
高度が上がると赤く色づいた木が林内に現れ始めました。コハウチワカエデ。これだけはいつも通りに紅葉してくれてます。あの滝の上にあった赤いのもたぶんこの種です。
陽が当たると一層輝きます。
例年通りの美しさ。いつも通りとか不惑とか安定の,とか。変わらぬことに価値のあるものはこの世にいくらでもありますよね。「改革」と称して波風立てて仕事した気になっている人たちに,少しは見習ってほしいものです。
わかってます。紅葉は木々の冬支度。人の都合とは無縁の,生命の炎の揺らぎ。ひと時の装い,いのちの相変異。
他の樹種も頑張ってます。これはヤマボウシ。
こんな気候でも毎年変わらず黄葉してくれます,ダンコウバイ。
数の少ない小木ですが,コマユミ。
稜線まで出ると
リュウノウギクが咲いてました。このあたりでは珍しいものです。葉をもむと良い香りがします。
向かいに見えるは生瀬富士。なんか先週とあまり変わってないような。
というわけでこの秋の袋田の滝。カエデ類が不調ですが,他の樹種の頑張りでそれなりの本気を見せてくれてます。
次の週末こそ見頃です。どうぞおいで下さいませ。