はい,合同合宿でワークショップやってきました。福島県との県境近く,里見牧場の中にある県営の宿泊施設,プラトーさとみ。牧草地を成す高い丘の上にあります。星を見る人の聖地です。生徒は一泊目グループか二泊目かを学校ごとに選択して一晩泊まるのですが,運営の高校の先生たちは二泊ともこの山上です。頭が下がります。
追記 実はこの時すでに経営者が県から常陸太田市に移管されていました。そして利用料が倍近く3000円も値上げされることになります。
晴れたらこんな絶景のはずが。
一泊目。吹雪。
雪の少ない茨城県ですが,宿泊地の里見牧場,ここは雪の特異点。冬季に県北の山に登って見まわしたとき,風力発電の風車が回っている里見牧場近辺だけが真っ白に見えたりします。過去にも積雪で合宿が中止になったことがありました。
で,下界が冷たい雨だったので多分,と牧場への道を登って行ったらやっぱり雪。吹雪いています。この合宿の最大目的,天体観測はこれで潰えました。うひゃひゃ。高校生が手製の大口径望遠鏡など持ち込んでいるのですが,一泊目のグループ(百人を超えます)のその準備は徒労になってしまいました。
天体観測がなくなったのでワークショップが3ラウンドになってしまった。げ,3回? 小石足りるかな。
プレゼントの小石を選んでもらっているところ。盛況でした,3回とも。
雪の山道を一人辿って,70キロの道のりを水戸まで帰ります。宿泊する,という選択肢もあったのですが,ただでさえ満杯の宿泊所「プラトーさとみ」,運営のみなさんに迷惑かけたくないので帰ります。
翌日,晴れ。再びプラトーさとみへと,70キロの道のりを駆けます。深夜に晴れ上がったそうで,前半グループの高校生たちも天体観測できたとか。今夜のワークショップは予定通りの2回です。
昨夜の雪もだいぶ消えました。
着いてから時間があったので,生物屋の聖地でもある里美牧場をひとめぐり。
ノネコだ。
他県の山ではどうなんでしょう。ここ茨城県北部ではノネコ,つまり野生化したネコを頻繁に目にします。彼らは人間を完璧に無視するので,我々とは一切干渉しません。自力で狩りをして暮らしているんでしょうが,三毛とか白黒ブチとかの目立つ模様でよく獲物が獲れるよな。
富士山のてっぺんだけ見えた。
夕食は牛肉入りのカレー。おいしゅうございました。
天体観測では満天の星空。天の川もくっきり。私も三脚を据えてシャッター押してみましたが失敗。F1.2のレンズを絞り開放にして撮ったらプレアデスがにじんでしまいました。難しいなあ。
これは人からもらった写真です。天体写真撮る人って神?
「スターウォッチコンテスト」に挑む高校生たち。こちらも盛況です。気温はマイナス10℃なんですけど。
冷え切った体に暖炉! わがまま言ってプラトーさとみの職員さんに暖炉点けてとお願いしたら薪を探してきてくれました。ああ暖かい。ああありがたい。
運営の若い先生たち。本当にご苦労様です。
ワークショップはもちろん盛況。女の子ばかり写ってますが,男の子メインの時もありました。写真撮る気にならなかっただけさ💛
アインシュタインは,科学と宗教は根を一つにする1本の木の枝であると言った。
本当に霊が見える人の話。ひだる神の話。
サンタクロースは実在するか?
神はいるか?
再現性のないものは科学ではない。だが,再現性のないものは存在してはいけないのか?
西洋科学は不自由である。なぜなら「分析」を手法とするから。
不思議な現象があとから解明された例。ひだる神。心臓移植。
ユングの共時性偶然の話。不思議はこの世に満ち満ちている。
本当に不思議なものが存在することで,私は自分なりの「自然観」を作り上げたいのです。
なんて話をして,生徒さんから不思議体験なんか聞かせてもらって,石の不思議な力の話をして,プレゼントの小石1個,自分で選んでもらいます。リピーターの子にもう一つあげようとしたら,「前にもらったのを大切にしてるから」と断られました。ちょっとうれしかった。
小石,ずいぶん無くなってしまいました。なあに,半年かけてまた集めます。高校生たちの思い出になってくれるのなら。