備前町をあとにして,泉町の表通りに戻りました。そこでまた発見が。
ミニカーショップ! リトルレガードだって。
泉町2丁目の,ちょうど地下駐車場への降り口の陰になっていて,車で過ぎ行くときには気づかなかった。いったいいつから。
入ってしまえば必ずハマる。ぐっとこらえて歩み去ろうとしました。でもその時出たんです,私の心の悪魔が。
いいのかい? 男の子の夢が詰まった店だぜ。そういや欲しいミニカーがあったじゃないか。あんなマイナーなもんあるわけないけど,とりあえず覗かないでどうする。図書館といい立体造形といい,今日は当たりの日だぜ。
そ,そうだねー♪ …… 悩む間もなかった。すぐ店内へ。
うわあ。
すごい。
とりあえずトミカのコーナーもあるけれど,子供向けのおもちゃ屋ではありません。大きなお友達のためのコレクターズショップ,マニアの店です。
私はマニアでもコレクターでもありません。でもミニカーの魅力は理解できます。男のロマンです。そう言うと笑う女性も多いけど。
で,探し物。欲しいミニカーがあると言いました。こういう探し物はすぐには手に入らないのがこれまでの私の人生でしたから,今日も期待はしてません。なんてったって実車のメーカーはいすゞ,車種はビークロス。超マイナー。いすゞがピアッツァやジェミニのヒットで調子に乗って作った次の乗用車。高価で特異で実用性に乏しい車は大コケしました。3年間の国内販売数1700台というのは当時のカローラ1か月分にも満たないという悲惨さ。当然トミカも発売されず,私の知る限りミニカーはやや大柄のコレクター向けのが1種類あるのみ。
そうです乗っていたんです。中古で手に入れたものですけど。2年乗って廃車にしました。この車の楽しさは後ほど別の記事で。忘れられないピンクの装甲車。せめてミニカーで手許に残しておきたかったのです。で,
あった。あっさり。何だこの店は。
奥の棚がくだんの大判ミニカーのコーナーでした。どういうシリーズなのか,ミニカーの製造メーカーの情報が一切ないのですが,国産車がその元メーカーごとに並べられていて,ちゃんといすゞの棚もあって,ちゃんとビークロスがあったのでした。
私の乗っていたマゼンタ色はそもそも実車がこの世に十数台しか生まれなかったのですから望むべくもない。でもそれに近いレッドだったので文句はありません。もちろん購入しました。相場は知らないけど十分良心的な価格でしたよ。
え,遊んじゃダメなんだ。これがコレクター向けということか。…… 私はコレクターにはなれそうもないなあ。
このお店が入っているビルはたぶん1960年代の建築です。レトロ感がハンパない。奥でもミニカーのガレージセールをやってますというので探検気分で向かいます。
こんな看板があって
こんなお店があって。
さらに退廃感漂う奥に進むと
ほぼ昭和の駐車場。ああ,水戸の中心部には時間の止まったビルがあった。
ミニカーの店,リトルレガードさん。シロートが騒ぐのは迷惑だろうけど,コレクターの方はもちろん,それ以外の方にも一見の価値はありますよ。
ふだん車で走り過ぎる道を,たまには歩いてみる。ちょっとした探検気分,そして思わぬ出会いが待ってます。
↓ そこをなんとか。