

三たび登場・常陽史料館。

これ。すごく楽しみにしていたんです。
作者の田崎太郎氏には縁もゆかりも面識もございませんが、勝手にご紹介させていただきます。1970年福岡県生まれ。縁あって今は笠間市に在住する陶芸作家さんです。今回の展示作もすべて陶芸であることをお忘れなく。きっと途中で忘れます。
かわいい狛犬たちが待ってますよ♪ …… とりあえずそう言っておこう。

正面で迎えてくれるのはこれ。おお、第一球が直球ど真ん中160キロのようなインパクト。この造形が、細部へのこだわりがたまりません。

背面にも顔が。

目は釉薬を工夫して本体と一緒に焼かれたものです。ガラス玉のはめ込みじゃありません。作者のこだわる点です。

別の狛犬。

側面に目があるのは以前に妖怪展で見た件くだんを思い出します。



展示作品の半分はこうした様々な趣向を凝らした狛犬たち。

子連れのシャーマンだって。

会場のそちこちに魔除け。
…… 狛犬の紹介はこれくらいでよろしいでしょうか。これより、私の記事で特に女性から人気のないアニメ・メカ・ミリタリーのカテゴリーに突入します。正直に言おう、ここからが本題なのだ。
作者田崎氏の好きなもの、推定させていただきます。これで読者の皆さまには心の準備をお願いします。
・空想科学
・メカ設定/舞台背景妄想
・昭和の潜水艦まんが
・旧海軍艦
・宮崎アニメ、特にラピュタ
では参ります。


装甲列車!

ポスターの下の方に写る姿に、とっくに心奪われておりました。こういうのがキライな空想科学少年がおりましょうか。

びょう打ちされた無骨な装甲板にずらり並ぶ短砲身。年甲斐もなく鼓動が早まります。

艦橋。そうとしか表現できない。

車や飛行機が搭載されてます。昭和のメカには欠かせない重要アイテム、もちろん見せ場で大活躍します。


このドアが開いて誰かが出てきて、ストーリーが動くんだよなあ。

別の、初期制作の装甲列車だそうです。

思えば私も、授業中こんなことばかり考えている子供でした。

これは潜水艦を制作中の造船所。この潜水艦がもう。

火の玉造船所だって。ちなみに「火の玉発動機」は作者の田崎氏が主催する工房の名で、氏の作品にたびたび登場するキーワードです。

この潜水艦のディテールがたまりません。

こんなものが見える風景。

別の潜水艦。


カタパルトと艦載機!片寄せ(オフセット)配置の艦橋! 心震わす要素のみで出来ている。

航空戦艦(後期型)だって。

航空戦艦というだけで魂がたぎるのに、この斜め飛行甲板を「後期型」と称するあたりが、じつはわかる人にしかわからんくすぐりポイント。

マンボウ型潜水艦。

自作を得意げに解説するペンギン博士。


もう、こういう設定が楽しくて仕方ないのでしょう、ハカセも、作者も。

背負い式のエンジン配置。実機でそういうのがありました。

装甲艦にモニター艦。そういう艦種がかつてあったことをご存じなんですね。

やっぱり出たか、空中戦艦。

わかるかなあ、この男のロマン。

少し心を落ち着かせねば。これは大洗水族館で芸をすることでエサがもらえると知った元人食いザメだそうです。

作品名「戦艦山城」、いやこれは「扶桑」と言うべきでは。

ジェットストリームアタックだって。ちなみに作者さん、ファーストガンダム放送時は小学生と推察されます。

陸軍上陸強襲空母「大鯨」。「たいげい」と読みますよ。ああわかる人にしかわからん要素があり過ぎて。

陶芸だってこと、忘れてません?

この艦橋と備砲の配置は、龍驤というより改装前の赤城がモデルでしょう。



設定を考え始めると止まらない。名作「映像研には手を出すな!」の浅草みどりがそういうキャラクターでしたね。


これも。




搭載機!付属艇!発進!分離!



いかん写真が50枚を超えた。そろそろ仕舞にせねば。ほかにも「うつろぶね」とか百里基地の偵察第501飛行隊へのオマージュとか、ご紹介しきれません。

撮った写真308枚。息を止めてシャッターを押し続けたので呼吸困難になりました、本当に。
皆さんの周囲に、昭和のマンガを見て育った空想科学少年おじさんはおられませんか? 社会生活のためにあえて公言はしないでしょうが、本棚の奥や屋根裏にムック本やらプラモデルやら、昭和のアニメや特撮系の秘仏があるはずです。おられたらぜひこの記事をお知らせ願えませんでしょうか。そしてもし心の琴線に触れたようなら、水戸への遠征をお薦めくださいませ。会期は7月17日まで。
かわいい狛犬たちが待ってますよぉ♪
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