12月、総アクセス数が25万を越えました。
はてなブログより
数値目標がないとはいえありがたいことです。特にいつもチェックしてくださる固定読者の皆さま、おかげで私は検索のブロックも怖くありません。
しかしこのところアクセス数が伸び悩んでいるのも事実であります。理由はなんとなくわかります。最近の記事がつまらない。
検索からおいでになる多くのお客さまがご覧になるのは昔の記事ばかりです。私もつられて読み返してみますと、以前の、特に役職に就いていた頃は「明日は仕事頑張ろう」とか「疲れたので潮騒を聞きたくなった」とか、追い詰められたギリギリの線で必死に記事を書いていたのがわかります。対して最近の雑文ときたら。
安穏に堕した文章なぞ誰も読んではくれません。大人が顔をしかめるユーチューバーだってカラダを張っています。私もここらでひと頑張りせねば。そう思ったところで天啓が閃きました。
夜の海にウランガラスを採りに行こう。
…… いえね、過去記事でシーグラスとか蛍光とかけっこう読まれているもので。 ブラックライトに光るウランガラスは、以前に初崎海岸で拾ったシーグラスの中に偶然見つけたものです。これだけを集めたいなら、暗い夜にブラックライト片手に海岸を歩けば効率よく拾えるに違いない。わしってアタマいーっ。これを記事にすればウケるに違いないぐへへ。ちょうど冬は夜に潮が引く。新月の晩ならうってつけ。それが昨晩だったわけです。
そして雨。
初崎海岸の目印「津神社」が濡れそぼっております。家を出たとたん赤信号当たりまくりで嫌な予感はしていたんです。でもまさか降雨とは。どうした晴れ男、というかイヤらしい下心丸出しの時は神さまも容赦ありません、あああ。
しかし雨なんざカッパ着ればどうということはない。砂浜への階段を降りてみて、事の重大さに気付いたのであります。
砂浜が削れている。落差50センチ。
この階段、以前は間違いなく浜の表面に繋がっておりました。それがこんなに段差がついて。昨日今日の話でない証拠に誰かが石を積み上げてくれてますがそれでも足りません。最後は軽く飛び降りる騒ぎです。いったいいつからこんなことに。
実はここに来るのは久しぶりでした。夜この海岸に来る釣り人にマナーの悪いのがいて、人が通る場所にゴミから汚物まで置いていくのがイヤになったということがありまして。しかし砂浜が削れるのは別次元の問題です。原因は二つ考えられます。一つは地盤沈下。東日本大震災の時は確かに地盤が変化しましたが、しばらく大きな地震は無かったのでこのセンは薄いかなあ。もう一つは潮の流れが変わった。ここに砂が堆積しなくなったんです。季節的なもの、荒天による、どこかに新たな堤防が築かれた、など理由はいろいろ考えられますがこの場ではわかりません。とにかく浜がない。
それまでの堆積物も大潮の波に流されて、痩せた砂があるばかり。
以前は砂利の中にたくさんのシーグラスがあったこの岩陰も、足元が無くなって基盤の岩が露出しています。ここは私の知る初崎海岸じゃないぞ。
とりあえずブラックライトで照らして光ったものを拾ってまいりましたが、すべて貝殻片でした。そもそもシーグラスがないのに、ウランガラスだけがあるわけもない。
うわあ、大変なことになっていました。シーグラス目当てにここに来る人がたくさんおられる、しかしそれを含む砂利が流れて来てません。痩せた砂浜があるだけのただの海岸になり果てていました。潮によっては浜に降りることもできないでしょう。落胆してお帰りになった方もきっといる、そう考えると胸が痛みます。
この状況、原因がわからないし、わかったところでどうしようもありません。季節的な、一時的なものという可能性も残っているので、とりあえず潮が良くなる春まで静観しようかと思います。そのときにまた海岸の状況をご報告しますので、シーグラスが目的の方、しばしご辛抱願います。…… ここでシーグラスが採れなくなるのは、私にも悲しいことです。
今回のタイトル、実は初崎に出かける前に考え付きました。新月の闇夜に海岸をうろつく自分を想像したらコレ↓ が浮かんだんです。
フェリシアン・ロップス「毒麦を蒔くサタン」
現実にはこんな↓ 姿でございます。これはこれで妖怪じみていて面白い。
12月になってから、石拾い系にさっぱり戦果があがりません。こういう星まわりの時もある、と自分に言い聞かせています。
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