ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

初スミレ,春の庭にて


 スミレ好きジノ。よりご報告いたします。今年の初スミレは,なんと,わが庭のヒメスミレでした。


 いつもの年なら「いつものフィールド」で早咲きのアオイスミレか早まったタチツボスミレを見るのですが,今年は文字通りの足元でした。カーポートの車に踏まれない位置に,ぽっと紫の星粒のように。

 

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 寒さのせいでしょうか,ヒメスミレにしては薄い花色です。早まったものです。それなりに寒い冬でしたが,そこはカーポートの半透明の屋根に覆われ,霜は降りないけど陽が当たる場所,少々季節を勘違いしても仕方がない。

 

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 よく見たらアブラムシが一匹取りついてました。寒いんでしょうね,陽を通し風を遮る花びらの温室で憩っています。実はつついて追い出そうとしたんですがしがみついて離れません。出たくないよう,ここがいいんだよう。…… 運良くたどり着いた避難所なんでしょう,写真の邪魔ですがつまみだすのは諦めて一緒に写ってもらいました。

 

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 がくも花茎もほんのり紫色。庭を造った時,カーポートの目地の部分にジャノヒゲが定着するまでのつなぎとして,野外で採ってきたヒメスミレの種子を蒔いたのでした。今でもたくましく生き残り,小さな姿で花をつけてくれます。

 

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 庭ではクサボケの花芽も膨らんできました。今年も無事に春の女神が花色の裳裾を舞わせながら下界にやってきています。ああ,春だ。

 

 

 

 

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花物語 スミレ - ジノ。

茨城のスミレ - ジノ。

 

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接写2/ 一握の砂にも光は宿る

 

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 花瓶の花を接写した勢いで,いつもの石英&シーグラスにもレンズを向けるものなり。

 

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 高温石英の六角そろばん玉結晶。

 

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 シーグラスにも光が宿ります。

 

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 タイトル「月光」としたい。月と見まごう青い光を,下界に埋もれた一つの石英が見上げます。

 

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 特別な光源は使ってません。書斎のLED照明だけ。同じ光でも,この倍率だと別のものに変質するのです。

 

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 思う感じの写真が撮れて,少しご機嫌な私です。さあ明日も仕事がんばろう。

 

 

 

 

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接写1/花瓶の花も生きている

 

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 疲れて帰宅したら玄関の花瓶に盛大に花が盛られていました。撮らねば。この場合の撮るとは,私には接写すると同義です。

 

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 大輪の,ガーベラの舌状花が管になったようなキク科の花。園芸種の名は知りません。

 

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 キク科は無数の小さな花が集まった「頭状花」を発達させました。中心に密集した小花(筒状花)が外側から開いていくのがわかります。まずおしべが花粉を出す「雄性期」があり,次にめしべが伸びて開く「雌性期」があるようです。自家受粉を避けるための仕組みです。ヒマワリの花も似たような仕組みだったような。ただここには他花の花粉を運んできてくれる昆虫はいない。それでも花は定められた営みを続けます。

 

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 右下すみに開いためしべ,中央左には盛んに花粉を出すおしべ。花が植物の生殖器官であることを再認識させてくれます。

 

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 カスミソウのつぼみ。

 

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 カスミソウの花。あわあわとした肉眼での印象とは別に,陰影の中に情念をにじませます。

 

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 これもガーベラっぽい別の花。ススキの穂のような繊細な毛があることに,拡大して初めて気づきました。

 

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 花といういわばその種の運命を背負った存在は,細部にまで神が宿ります。人の浅薄な知恵など及ぶべくもありません。

 

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 花瓶の花。やがてしおれて朽ち果てる運命です。それでも生命の営みを最後の瞬間まで黙々と続けるのでしょう。花を美しくして人間に保護・増殖させる生存戦略,という見方が今どきの流行りとは思います。でもそういう高次の話とは別に,個々の花はただその勤めを果たそうとするだけです。高いところで戦略戦略と語る輩より,現場で汗を流す人を私は信じます。

 

 

 

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 それはいいんだけど,花瓶を動かそうと隣にあった木彫りの熊をどけたら魔除けみたいなのがいた。…… こういうの,やめておくれよう。

 

 

 

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栃木県の皆さま,魅力度の件ですが

 

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 テレビを見ていたらバラエティー番組に番宣で出ておられた栗山千明さま茨城出身だとおっしゃっていた。ええええ。栗山さまが,あの千明さまが茨城出身だなどと。あり得ぬことじゃ認められぬことじゃ,茨城出身は渡辺直美で十分じゃあ。白石美帆とか永作博美とかが茨城出身であることは永い時をかけて納得したが,これは認め得ぬぞおお。


 …… すいません取り乱しました。すっかり自虐ネタが板についた茨城県人,ジノ。です。

 

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             (ダイヤモンドセレクト編集部HPより)

 


 少し前のニュースですが,かの魅力度ランキングで,ついに茨城県が後ろから1番の座を明け渡しました,お隣の栃木県に。ちなみに茨城県以前は群馬県が1番だったそうです。北関東同士で何やってんだか。


 栃木県民の皆さま,ずいぶん驚かれたようですね。まるで,馬鹿にしていたクラスのいじめられっ子にいきなり試験の点で負けたみたいに。なんで茨城に負けたかと怒り狂っておられるとも。県知事さんなんかランキングを出した会社にカチ込んだようですが,何ですか大人げない。


 実は茨城県民も戸惑っているのです。ウチが47位というのは腑に落ちる部分もあって,それを受け入れていたんですよ。だって下から数えてだとしても,1番なんて自慢になると思いませんか。魅力度47位のイバラキで~す…… って,いい自虐ネタになります。そうです茨城県民は残念がっているのです。ああ,もうこのネタは使えないんだ。


 それにしても不思議なランキングです。茨城や栃木より地味な県て絶対にあるでしょうが。あそことか。なんで北関東なんだ。


 この都道府県魅力度ランキング,民間の「ブランド総合研究所」が毎年実施しています。全国47都道府県の総計3万人を対象にしたアンケート調査です。「各都道府県について,どの程度魅力を感じますか?」という問いに,とても魅力的:100点やや魅力的:50点どちらでもない・あまり魅力を感じない・まったく魅力的でない:0点,で総計したものなんだって。


 えええええ。


 てっきり,例えば観光地の動員数だとか平均所得だとか離婚率だとか意味のある指標から算出しているものとばかり思っておりました。実はただのアンケート。イメージだけでそこらのどうでもいいような(失礼)一般人が適当に答えた数値。47県も答えてりゃ最後のころにはテキトーにもなるでしょう。群馬の知事さんは「魅力度ランキング」という名称に異を唱えておられたし,本県の知事も「実態を反映したものではない」と申しております。わしもそう思う。


 参考までにこの北関東三県,県民所得順位栃木県が全国3位群馬県5位茨城県7位です。住民はそれなりに豊かに,幸せに暮らしています。むしろ富裕で穏やかであることに安心して,広報に力を入れていないのではないかという人もいます。ランキングの調査方法を思うと,人目に触れて口の端に乗せるだけでいくらでもランキングは動く気が。特に関東は南で東京と横浜とディズニーランドが突出しすぎて灯台下暗しのとばっちりを北の三県が被っているのだと思うのですが。


 本県に関して言えば,とにかく暮らしやすい県であることはこのブログの初期からお伝えし続けています。大型量販店やショッピングセンターがあちこちにあってモノに不自由しないし,何より買い物が楽しい。気候は温暖かつ冷涼で天災ほとんどなし。土地も海も豊かで一次産品が驚くほど安い(東京は驚くほど高い)。なぜかガソリンも安い。文化施設もそろっている。人口もヨーロッパの小国並みです。具体的に言うと


全国1位のもの
 メロン,栗,レンコン,ピーマン,白菜,レタス,鶏卵,サバ,

 マイワシ,ビール,芝,淡水真珠,男子中学生サッカー部率

 耕地面積割合,一軒あたりの住宅敷地面積(庭付き!)。


これ以外にも
 道路実延長2位(北海道に次ぐ),農業産出額3位,海面漁獲量3位,

 高齢者近住率4位,可住地面積(山や川でない面積)4位,人口11位。

                    (いずれも茨城県のHPより)


 もちろんマイナスポイントありますよ。なんといっても原発がある。自家用車が絶対必需品。水戸やつくばは不動産が高い。小さな地震が多いぶん人死にの出る大地震がないってのは正負どっちだろうか。


 栃木県だって自慢のものはたくさんあるでしょう。そう,茨城県民が驚いたのはそこなんです。え?栃木がウチを抜いた? だってあそこ世界遺産あるじゃん。温泉あるじゃん。新幹線も通ってたよね。なんでなんで?

 

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 私にとっては男体山中禅寺湖。茨城にないもの筆頭。

 

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 日本人でこの滝を知らない人はいないでしょう。

 

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 もちろん三猿の本家のここ。

 

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 我が家が何度か利用した塩原の風雅な老舗ホテル。こんなの茨城に絶対ない。


 日光,鬼怒川,那須,塩原,佐野,足利。火山に温泉。ないのは海だけ。


 結局魅力度なんでかなという疑問が残るのですが,私の身内が言い放った次の一言が,一つのヒントになるのではないでしょうか。いわく,


 日光は日光だしー。栃木じゃないしー。

 

 

 


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そもそも気合が足りないのです

 

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 2月なのに,水戸の今日の気温は17℃になるとか。完全に春の陽気です。いかんこのままでは冬が終わってしまう。

 

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 この冬にやりたくて,まだできてないこと。それがゼフィルスの卵探しです。あ,これは以前の記事の写真。


 温暖化では説明のつかない北方系の昆虫の南下が伝えられています。県北山地ではウスバシロチョウやスギタニルリシジミが普通に見られるようになりました。そして虫取りの師匠から,虫屋(昆虫愛好家)の憧れゼフィルス(ミドリシジミ類)の一種アイノミドリシジミが分布を広げていると聞いたのです。ああ見たいぞその姿。


 ゼフィルスは冬季の越冬卵採集が定番です。阿武隈山地の奥底,北茨城の花園に向かいます。このブログでおなじみの私には聖地と言っていいい場所で,以前にこれも北方系のジョウザンミドリシジミの卵を採ってます。ゼフィルス採集の必須アイテム,高枝切りバサミを構えて突入!

 

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 …… と思ったらこれ。

 

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 林道の遥か先まで行きたかったのですが,積雪があるからでしょうか,花園神社の駐車場で止められてしまいました。昔は冬でも何でも通れたのですが,最近は行政が責任逃れに熱心で困ります。もっとも,悪いのは取るに足らないことで言い掛かりをつけてくる自称一般市民なのだけど。しかしさあどうしよう。

 

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 そもそも花園神社の駐車場がいっぱいです。この季節にはあり得ないこと。皆さんここに車を停めて,この先の奥の院や七つ滝を歩きに来ているようです。変化に富んだ愉快なトレッキング道なのは確かで,たぶん何かの媒体で紹介されてしまったのでしょう。私が行きたいのはそのずっと先なのですが,困った,歩いて行くには高枝切りが目立ちすぎる。

 

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 とりあえず神さまにはご挨拶を。

 

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 安産祈願の杉の木にもご挨拶。いや産む予定はない。

 

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 それではと亀谷地かめやぢの湿原に向かったのですが,ここも林道が閉鎖され入り口には駐車車両が。かつて冬の花園は人跡の絶える空のかなたの異境だったのに,いつからこんな人気の場所になってしまったのか。来る人に文句はつけませんが,また一つ私の聖地を失った気がします。まあ私はその聖地で木の枝をちょん切りまくろうとしていたわけですが。

 

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 ここもだめかと,車を先に進めます。しばらくずんずんと走って,視界にカラマツが現れたところで県境を越えたことに気づきました。ここはもう福島県。…… 今日はこんな日だったんでしょう。踵を返すことにしました。


 そもそも気合が足りないのです。昆虫の分野で何かを見つけたりしたいなら,もっと全身全霊を傾けねば。人の目を気にしたりする根性では,朝9時に家を出るような気構えでは,何も手にすることはできないのです。


 以前にもご紹介しましたが私のこのブログ,検索で第一面に表示される記事が結構あります。でもそれはすべて石とか花とかを絡めたものです。昆虫に関する記事は相手にされません。だって,採集飼育分類標本そして写真。細分化された昆虫界の各分野それぞれにとんでもないプロフェッショナルがいるのです。しかもチョウ類とか甲虫類とかの各分類群ごとに。いずれも仕事は何やってるのかわからないような,日々の生活から人生そのものまですべてを昆虫に捧げてしまっているような人たちです。自身のブログを昆虫図鑑にしてる人もかなり。失礼ながらこんなバカが付くような漢おとこたちにその時々に好きなことをへらへらとやっている私のような者がかなうはずがありません。いや対抗しようとも思わない。だから今日のようなことにもなるのです。

 

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 農家の庭先にフクジュソウ。いいです私は昆虫に人生を捧げられるような器ではありません。ただ広大無辺な自然から美しいものを切り取って愛でていきます。それが私の幸せです。

 

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 この光の中に宇宙はある。

 

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 コケの修行も続けています。モノになるのはまだ先です。

 

 

 

 

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はじめの一歩/小さな世界にダイブする

 

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      何事にも初手があるものです。


 本屋でふと手に取ったコケ図鑑の写真がきれいで,思わずレジに持って行ってしまいました。初めてコケ植物に前のめりになりました。これまで興味がなかったわけではないのですが,意外と大きな分野なので手を出しかねていました。あとはちょっとしたきっかけだったのだと思います。


 帰宅してさっそくページを繰ってみました。とにかく写真。著者の経験と腕前と,今どきの機材の性能というのもあるのでしょう,ああ美しいなあというのが感想です。これまでコケ図鑑と言えば白黒線画のものしか見たことなかったので。美しいと思えば,自分で撮りたくなるのが私です。α-6400 に90ミリマクロを装着して,いつものフィールドに出撃しました。とうとうコケ世界へはじめの一歩を踏み出してしまった。

 

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 陽の良く当たる芝生の片隅にハイゴケの群落。これはなんとなく名を知っていましたがまじまじと見るのは初めてです。

 

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 まずは季節がら乾燥した状態のものを。コケはどんなに乾燥して干からびても死にません。シンプルな構造ゆえの強みです。

 

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 霧吹きで水をかけるとみるみる本来の姿に戻ります。

 

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 わあ。どこにでもあるハイゴケがこんな。

 

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 伸びた葉先がくるんと丸まるのが特徴だそうです。知らなかったなあ。それにしても,この季節にこんな柔らかな緑が見られるとは。

 

 ちなみに,最大倍率で写っている範囲は幅8ミリほどです。以下の写真もその前提でご覧くださいませ。

 

 

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 お次は伐採され,林内に倒れたアカマツの幹。肉眼でほんのり緑色に染まって見える部分があります。これまでなら生物とは思わなかったでしょうが,今日はそばに寄ってみます。…… 茎葉型という分類のタイ類のコケでした。

 

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 うわあ,コナコナしてる。

 

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 一枚の葉の長さ,1ミリほどでしょうか。コナコナしてるのは葉のふちにびっしりと付いた「無性芽」という構造です。この特徴からヒメトサカゴケと同定しましたがどうだろう。

 

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 同じ場所で小さなヒメトサカゴケに押されているのがこちらのコケ。

 

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 まだ種名がわかりません。

 

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 胞子のうを出してましたが…… あまり特徴ないなあ。


 思えば,私が興味を持ってそれなりに詳しくなったもの,チョウとか植物とか冬虫夏草とかざくろとか高温石英とか,それらはみな何かのきっかけがありました。たいてい美しい!という感動から始まっていた気がします。すべてが美しい記憶です。コケの美しさも知ってはいましたが,とうとう一線を越えてしまいました。

 

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 こちらの切り株,なんの面白味もないように見えて

 

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 拡大すると先のヒメトサカゴケを含め数種類のコケがくんずほぐれつ。わあもう私には手に負えない。まさかこの季節にこんな生物群集を見ることになろうとは。


 やはり個々の種の本格的な検索・同定には現物を持ち帰って顕微鏡で観察する必要があるようです。でも私は ~ 生物屋にあるまじきことだとは思うのですが ~ そこまでする気になりません。せいぜい「属」のレベルまで検索を落として,これは〇〇ゴケの仲間ですと言えれば十分だと思ってます。なんとなく,いまそこで生を営んでいる生物をはぎ取って持ち去るのには抵抗があるので。専門の研究者じゃないからお許しを。


 まあぶっちゃけて言うと,肉眼では見えない微小な世界にダイブできて,きれいな写真が撮れれば私は満足なのだ。


 これからときどき,コケの写真をご披露します。そんなわけで種名は怪しいと思うので信用しないでくださいね。

 

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 気の早いサトザクラがほころんでました。

 

 

 

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真壁を街歩き

 

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 2月12日の記事で,大雨地震来ないかなあ的発言をしました。


 翌13日23時,震度5弱。


 翌々15日,大雨。


 何これちょっと怖い。私のせいとか,やめてください。


 大雨大地震と言ったのは,私がざくろ石採りをする場所の上に落ちかかった大石があるからなのですが,実は地震後の14日に確認に行ってしまいました。

 

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 崩落してることを期待したのですが,なんかより危ないバランスに。いよいよざくろ石が採取しづらくなってしまった,どうしよう。この状況が15日の大雨でさらにどうなったか気になるところです。

 


 と,いうわけで。


 行ってきてしまったのです,筑波真壁に。そう,リベンジです。10日に撮った写真がSDカードの不調で消滅したのを嘆いたのが11日の記事。気を取り直して書いたのが12日ざくろ石の記事。で14日ざくろ石の沢を確認し,真壁の採石場の跡地を巡り,真壁の街を歩くという,10日と同じ行程で同じ場所の写真を撮ってきたのでした。採石場の写真は前回のうそんこ記事でご紹介しましたので,今日は真壁の街をご覧に入れてこの一件のシメといたします。


 真壁まかべ。今は桜川市の一部ですが,戦国時代から続く由緒ある城下町です。かつてはこの地域の中心地として栄えました。ご多分に漏れず寂れかけ,古い町並みが朽ちかけていました。ところが平成15年から「真壁のひな祭り」と称して,表通りの商家の店先,外から見えるところに各家の雛人形を飾るイベントを始めたらこれが人気を呼んで,街歩きを楽しめるスポットになりました。


 以下,写真を並べてみました。お気に留まるものはありますでしょうか。

 

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 桜川市観光協会のPRポスター。センスの良さに心が動きました。

 

 

 

 

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