水戸の森林公園。人を連れ歩くにはいいところです。特に今みたいに,屋内生活に倦み疲れたあたりには。
皆さん考えることは同じで,そこそこの人出です。ほとんどがお子さん連れ。無理なからん。
私の目当てはここ,ツツジの花回廊。花の種類はたぶんキリシマ。原産地が九州なので茨城では気候が合わないのか大きなものはあまり見かけません。
でもここは壮観。右後方の野生のヤマツツジと花色を比べてください。
花弁が二重になった園芸品種ですが,本当に見事。
その足元にあるこれも好きです。シソ科のジュウニヒトエ。どこにでもあるものではありません。
この回廊は,公園内でも花の名所です。と言ってもわかる人だけの野生種の花ですが,季節を追って次々と何かが咲いていきます。山歩きばかりしていると遭遇する,そういう場所というのが確かにあるもので。花神の通い路とでも言いましょうか,気脈が通じている場所なんだと理解するようにしています。私のような者にはちょっとした宝物です。
クヌギ林も春の気に満ち。
湿地にカキツバタ。
カントウタンポポ。すぐ隣にはセイヨウタンポポが咲いてます。仲良く,とは生物学的には正しくありませんが妙にほのぼのします。
ホオノキ。最大級の野生の花。残念,風が強くてあの芳香が感じられませんでした。
春の象徴,と私は思っています。フデリンドウ。
茂みの中に白い花。初めて見ましたが,タツナミソウの白花品種のようです。さて野生か植栽か。
柔らかな陽を受けて,ニガナもささやかな花弁を広げます。
日暈にちうんが出ました。半日後には雨でしょうか。
こんな状況下でも今年の春の光景を目にできました。つかの間の好天に感謝です。