ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

誰も知らずとも

 

      
      管理の方にご迷惑をかける意図はございませんのよ。

 


 どうも。表通りにネコジャラシの生える水戸から、ジノ。です。

 


 これは春に撮った写真、県立図書館から旧県庁にかかる広場です。基本的にはよく管理されているのですが、私の眼にはいろいろ見えてしまって、それなりに楽しんでいます。

 


 芝生にコニシキソウ。栄養が良くて日当たりが良くて、巨大です。

 


 カタバミも巨大になって、ツチバチが盛んに蜜を吸ってます。


 この場所にそれぞれに生を営むものの、その健気さや儚さを慈しんでおります。最近それをブログに書くと、次に行ったときに刈られているということが続きました。監視されてるのかなあ、図書館に関して前科があるし。ご苦労様です。私はただ、人知れずそこにあるものをご紹介したいだけです。さあ今日のネタは

 


 この植え込み。いいですねえこの放置感。ここで春の頃から気になっているのが

 


 このつる植物。とにかくデカくてぶっとくて、もじゃもじゃと毛が生えて、さながら鬼の腕です。これはなんだ。この市街地で豪壮に茂るさまから、これは帰化植物に違いないと思って調べるのですが、いくら帰化植物図鑑を見ても似たものがありません。まず科の見当がつかない。ウリ科ブドウ科ヒルガオ、まさかキンポウゲ科? つる植物であることと毒々しい雰囲気からアタリを付けるのですがわかりません。こうなっては、科の特徴が現れる花を見なければなりません。咲くのを待とう。

 


 で、ようやくに咲いた花は …… って、こ,こ,この花は

 


 ナス科じゃないか!


 うわあ、意表を突かれた。改めて調べ直して、これは在来種です。

 


 ヒヨドリジョウゴ。秋の実が美しいナス科のつる植物。ヒヨドリがこの実を好むと言いますが、大ウソだとも聞きます。いずれにせよヒトには有毒でしょう。この写真は以前に鶏足山で撮ったもので、驚いたのもこの点です。私はこの植物、山の中でしか見たことがありません。草姿もひ弱なもの。市街地で逞しく他の植物を下に敷いて吠えているなど想像もできませんでした。これもまた、変化することで生き残りを図るものか。

 


 花芯を接写。いつも使う表現ですが、細部に神は宿る。

 


 同じ植え込みにヤイトバナ。誰に知られることもなくひっそりと。ヒヨドリジョウゴともども秋の実を楽しみにしたいところですが、刈られちゃうんだろうなあ。いえいえ文句はありません。市街地に生えるからにはそれも織り込み済みのことでしょう。野生は逞しい。

 


 ちなみに、県庁所在地ですが表通りにはカキも生ってます。いろいろと自由で、私は退屈しません。夏が終わります。

 

 

 

 

 

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