目次なぞ してみんとてするなり。
炎熱予報
水戸の予想最高気温が36℃と出ました。かつては東京のお金持ちが避暑に来たという水戸で。まあ所詮は関東なので、暑い時は暑いのだ。というか関東特有のネバつくような息を塞いでくるような高湿度の暑さは、水戸も東京も変わりません。
風があれば涼しい我が書斎も
午後になれば西日がくわーっ どこにいても暑いなら、今日はいっそフィールドに出てみよう。え? 暑いのになぜ外に出るかって? ふっふっふ、実はこの夏は秘密兵器があるのだ。
冷感ベスト だあ。濡らして羽織れば体感温度が-10℃だそうです。それは大げさとしても、おかげで駅までの全力散歩も苦にならないでいます。行くぞー。
玉川
玉川濁流。連日の雷雨で大増水してました。あわよくば新たな流されメノウをと思ったのですが、これでは探しようがありません。お日様ぎらぎら、気温はぐんぐん上がってます。ここ常陸大宮は水戸よりも高いことがあります。
デカい珪化木があった。
メノウれき層をまた見つけました。いえもう荒らしません。
お?
神さまが1個だけ授けてくれました。上物です。今日の玉川はこれで満足しましょう。
森
もう炎天下はいいや。車を飛ばして山中の森に行ってみよう。山と言っても茨城のこと、たいした標高はなくて高山で涼むなんてできません。ただ森を抜ける風はいと涼し。
おい おい おい。
この先の農家はもう廃屋になってます。人の暮らしが絶えて、道は荒れていく。
季節もよし、冬虫夏草ないかなー。マルバマンネングサが花盛り。
シオヤアブが獲物を抱えてお食事中です。昆虫たちが生を謳歌する季節。
キマワリ。
コガシラアワフキ。春に植物の茎に泡のカタマリを作るアワフキムシの親。
オオバジャノヒゲ開花中。
イワヒバのこんな立派な株があるということは、人跡が絶えているということです。人がいればすぐ盗掘されるから。
得体の知れない地衣類があった。今度マクロレンズでしっかり撮ろう。
沢には増水の跡。水の生き物たちはどうなったろう。
なんてそぞろ歩く傍らにカラムシ(イラクサ科)のやぶ。まあ珍しくもない「雑草」です。しかしその葉裏に何かいるのに気付いてしまった。
えらく敏感な虫で、近づくとくるりと葉表に回り込んでぱっと飛んでしまいます。しかし飛んだ瞬間にその独特の色彩が見えました。アレだ。実物を初めて見るものですがすぐ種名が浮かびました。慌てて車に戻って捕虫網を持ち出します。
で捕獲して家まで連行して撮ったのがこれ。
ラミーカミキリと言います。南方系の外来種で、南関東までしか分布していなかったのが、近年急に茨城県に侵入してきたと聞きます。しかしまさかこんな山の中で初遭遇するとは。見た目きれいで、食害するのも雑草だから歓迎です。
ごきげん。
丘へ
いったん帰宅、正午を回っていました。落ち着く間もなくカメラに広角レンズを装着して再出撃。山からの帰路、北の方に発達する積乱雲が見えたんです。これは見物せねば。丘のふもとに車を停めて、百数十段の階段を駆け上って(ぜーはー)丘の上に出ます。
どーん。
見よ壮大なカナトコ雲を。発達中の積乱雲が福島との県境あたりを通過中です。
残念ながらこちらには来ない風向きですけど、積乱雲見物に文句はありません。眼福 眼福。
しばし傍観を続けたワタシ。実はこのあいだに水戸気象台は最高気温37.5℃を記録したのでした。歴代5位。四捨五入して38℃って、ここは本当に水戸か。
自宅にて
午後3時過ぎの庭。雷雲の取り巻きみたいなはぐれ雲が飛び交って、陽が明滅します。庭の隅にまとめてあった拾ったままのメノウを庭の水場に持ってきて洗浄します。ここは元から日陰で風は心地良く、気温は34℃くらいありますが冷感ベストのおかげか暑さは感じません。洗い終えたメノウは風通しの良い場所に置いて、ここでようやく家に入りました。汗でべとついた体を拭いて、着替えて、今日役立ってくれたベストとフィールドズボンを水洗いしてベランダに吊るします。自家製の梅シロップをアクエリアスと強炭酸で割ってごくごく飲んで、ふわーっとひと心地。今日初めて書斎のエアコンのスイッチを入れて、ブラインドを閉めて暗くした部屋で背を椅子にゆだねます。ああ、丸一日たっぷりと夏を堪能したなあ。
これから今日の記録や写真整理、さらに収穫物の撮影なんて仕事もありますが、暑い夏の日を心ゆくまで楽しみました。おなか一杯だあ …… と、ここで大変な事実に気が付きました。時計が午後5時を指すこの刻限まで、なんで今まで気付かなかったんだろう。
昼メシ食うの忘れたああ。
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